父の認知症が発覚してからこっち、私たち姉妹は両親に残された時間はそれほど多くはないことを実感している。

次姉の息子(高校2年生)が富士山に登りたい、と言い出したことをきっかけに夏休みを利用して富士登山を計画した。
登るのは、次姉と私、それぞれの息子。
二太郎は渋々ながら、いとこにつきあうことにしたらしい。
下山後、河口湖畔で長姉•両親と合流の予定だったが、7合目の山小屋で翌朝の登頂は難しいと聞き、引き返するはめになった。台風の影響だ。

6合目からは虹が何度も見えたのだけれど。
山小屋の人たちは専門家といえるだろう。無理をすれば迷惑をかけることになるかもしれない。後ろ髪を引かれる思いで、山小屋から下った。
急遽河口湖駅付近のビジネスホテルを確保して、翌日に備える。
明けて、台風が緩やかに通過する中、予定していた湖畔のホテルに泊まり、温泉など。
男の子がいない実家では、大浴場を利用するのに、甥っ子と二太郎は必須だ。
相変わらず、外では塩な対応をしながらも父に付き添ってくれた二太郎。
若い時間を使ってくれてありがとうね。

父と息子とともに旅をするのはこれが最後かもなあ。
「来年は米寿だから!どっか行きたい‼️」という積極的な父。
どっか行けるといいね。

わたしゃこれから日々鍛えて、来夏ひとり富士山頂を目指す予定であります。