ふと、気を緩めると色んなことが溢れてきて、涙が出る。
帰り道は泣きながら歩き始め、家に着く45分後くらいになんとかかんとか収まりをつける、という感じだ。

二太郎が進路について少しだけ話した。
〇〇大学だったら、1人暮らし、かなあ?
たぶん、二太郎は家を出たいのだろう。そうなると、私たち夫婦の関係は?

考えるとすごーーーく憂鬱になる。
私は一姫を、二太郎を待ちたいのだ、ここで。家族として。夫婦として。
でもカニ男はそんなことありえない、と思っているのだろうな。

昨日は義父の通院につきあい、義実家のリフォームの見積もりを受け取り。
なにやってんだろ、私。

でも、それもこれも投げ出すのは納得できない。
 
先のことなんてどうなるかだれにもわからない。
二太郎が大学に進学するとき、私がこの世にいる保証なんてないのだし。

じゃあ、なにが望みだ?

贅沢な暮らしは決して望んでいない。
心穏やかに暮らしたいだけ。

そのためには、今日1日を丁寧に生きたいだけなのだ。

朝、ごはんとお味噌汁と焼き魚を食べ、あり合わせのお弁当を持ち、簡単な掃除をする。
誠実に、出来る限りの仕事をし、夕刻帰宅する。特別ではない夕食を作り、味わいながら食べる。洗濯をして、アイロンかけをして、お風呂を洗い、少しだけ学んで深夜前に床につく。

私の望みはそれだけ。
たぶん。

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忘れちゃならないはるちゃんのお世話。