昨夜、一姫とカニ男は二人で一姫のアルバイト先の居酒屋に行きました。

どんな話をしたのかは知りませんが、一姫の塾は辞めさせる、とカニ男が今朝言いました。

もう、私はどうでもいい感じです。
先週、塾の面談に行ったばかりでずぅっと迷惑をかけっぱなしの先生に謝ってきたところでした。
本人が辞めると言わない限り辞めさせることはありません。と言ってきました。
この後、どうするのかももう、一姫に任せようと思います。
中学校のときからみてきてくれたK太先生に自分で辞めます、というならそれでいいし、言えなくてだらしなく勉強もせずに行き続けるのもよし。

たぶん、カニ男は色んなことわかったように話し、理解のあるようなところも見せたのでしょう。

今朝、何気ない話しかけではありましたが、「お父さん」と呼びかけられていました。

一姫が「お母さん」と呼びかけることはいまはもうありません。
まあ、話しかけること自体がなく、昨日も話したことは「オランジーナ飲んでもいい?」の一言だけでした。

ずぅっとずぅっと、一姫のことばかり考えてきたのに。やめようと思ってもそんな風にやっぱり思ってしまう私。その思いこそが一姫を苦しめてきたことは百も承知なのに。

たまに帰ってきて、たまに話して、「お父さん」と呼ばれるカニ男が羨ましい。こんな貧しい心ではいけないとわかっているけど、思わずにはいられない。

もっと一姫を手放さなくては。
もっと自分のことを考えなくては。

だけど、だけど、悲しくて。
もう「お母さん」と呼ばれないことが。