昨夜はまた一姫爆発。

私も心からもういいや、と思って、
「好きにしたいなら、もう学校もやめて出て行きなさい」
といって、鍵と携帯電話を取り上げました。

もぞもぞしたのち、簡単な荷物を持って出て行った一姫。

正直に言えば少しほっとしました。
一姫がいない間いらいらすることはないんだな、と。一晩くらい友達の家にでも行くだろう、なんて母親としてはあるまじき気軽さで考えていました。

もちろん、その心の片隅で
もし、事件に巻き込まれたら、
もし、自殺なんて考えたら、
変な人に絡まれたら

とまったく考えなかったわけではありません。でもなぜだか大丈夫だろうって妙な自信がありました。

一日くらい頭を冷やせばお互いましになるだろうなんて軽く考えていたし、一日なんて私にとってはすぐ、の感覚でした。

そうこうするうちに恐らくアルバイト先の友人の電話からだろうと思われる番号から律儀に電話。
「今日は帰りたくないから!」

??
もう帰ってくるな、と叩き出したはず…。
「ああ、そう」
とだけ答えて電話を切りました。

しかし、なんのことはない。一姫にとって一日携帯電話なしで過ごすなど至難の技。一晩はあまりに長過ぎて、ものの2時間ほどで隣家の私の実家に帰宅。

夜も更けてきたというのに、がたがたして
「しばらく隣に暮らす!」
ああ、そりや、よかったね、と思っていると、いつもの電話返せ攻撃。

学校もやめて出て行く人に貸せる電話はありませんよ、ほしいならなんとかして自分の力で手に入れたら。と断り続けるといつものようにわめきだしました。
その姿を初めて見た母は、なんとかしなきゃと思ったらしく、悪いけれど逆効果のことばかり言ってくれちゃいました。

一姫のことをどんなに大事に思っているか
とか、お父さんがどう思うのか考えたのか、とか、なんで学校で禁止されてるアルバイトなんかするんだとか。

私はお祖母さんには、もう少し違う役割があるんだけどなあ、と思いながら段々覚めた感じになってきました。

つづく