つらい、毎日本当につらい。つい、誰かこのつらさをわかって、と要求してしまう。

でも、私には数十年、自分の意思で選び取ってきた足跡が背後にはっきりとある。

振り返れば、自分のしてきたことが明らかにある。

それがたとえ、すべて納得のいくことでなくても、後悔することもあっても。確かにある。

でも、娘にはまだなにもなく、自分を信じる術もまだもたず。どんなにかつらいだろう。どんなにか苦しいだろう。

自分の前には暗闇が続いていて、それは永遠のように思えているのではないか。

本当は暗闇があるのではないんだよ。
自分が目を閉じているだけで。
貴女の目の前には、輝く道がいくつもあって、どこへでも進んでいけるんだよ。

その目は自分で開けるしかたぶんないのだね。

してあげられることなど、ないのだね。