また娘とやりあってしまった。

やめようと思うのだけど、最低限のルールを守らないことは捨て置けない。

そこは親としての義務なのではなかろうか、迷う、迷う、迷う、迷う。

高校生のとき。
私の通ったのは私学で、月一度の服装検査。検査に決して引っかからないどころか、毎回顔パスで、それでいて個性をアピールする、というのが高校生という遊びだったように思う。

高校生というときには笑っちゃうようなルールのなかで熱中できることを見つけたり、みんながおんなじ制服をおんなじように着こなさなけれはならないなかで個性を主張してみたり。
高校を卒業したが最後もうニ度と、一生、その遊びに参加することはできなくなる。
そして、高校生だったときにはそのことに気づきもしなかった。

そう、色んなことにそのときは気づきもしないのだ。

いつだって。

ただただ、生きてさえいればそれでよかった乳児期のことも。
食べさせて、寝かせて、着させて、生かしてさえおけばよかった楽しい幼児期のことも。

大切な時間だったのに、それに気づきもしなかった。

なぜ、同じ間違いを人は繰り返すのだろうか。