私の食堂の大事なお客様のひとり、一姫から来店拒否のコメントです。

晩ご飯は食べない!毎日自習室に行っておにぎりを食べるから要らない!

なぜそんなにとげとげつんつんしなくてはいられないのだろう??私がなにをしてそんなに許せないのだろう。悲しくて、台所の流し台の下に潜り込んで30分くらい泣きました。

カニ男は、「要らないって言うんだからつくんなきゃいいだろ!」
と言ったっきり、もちろん、泣いている私にもひたすらしらーんふり。

泣きながら、一姫の幼かったころ、そしてもうすごく昔みたいに思えるけど、一年前高校に合格したころのことを、思い出していました。二太郎が中学生になったら部活で忙しくなるから、ふたりで海外旅行に行こうね。と話していました。一緒にスーツケースを買いに行って、たくさん旅行行けるようになるからこの大きいのにしたら?と言ってくれたっけ。そのスーツケースで旅行にいけたのはたったの一回。

中学校までの一姫は、友達と遊ぶことも少なく、ふたりで渋谷や代官山に行くのを楽しみにしていました。

今では…死ね、うるせー、話しかけんな、ずっと前から嫌いだった   などなど激しい暴言。

それに加えて、ご飯を食べたくない、といわれることは自分でも予想以上に衝撃が大きいのです。なんだか、自分の存在をすべて否定されたような。

ほんの一年くらいまえ、夕食の肉じゃがを食べながら、「じゃがいもってなんでこんなにおいしいんだろ」って言っていたかわいい一姫を思い出してまた涙が出てきました。

なにがいけなかったのか。それともなにもいけなくないのか。答えはずうっと先にならなくてはわからない。

今の私は夜の闇のなか。必ず来る朝を待ち続けるしかありません。
今日はただ、涙が出てしまうけど。