一姫の気分はジェットコースターです。

機嫌の少しよいときもあれば、ちょっとしたきっかけでおそろしい態度に豹変することも。

今朝もカニ男に魚の食べ方が雑なことについて注意され、カニ男を無視して出かけようとしました。もう、最近、私のことは平気で無視します。
カニ男は珍しく三日続けて在宅だったので、うざったくなったのでしょう。ずっと家にいるとそういうひどいことになることをカニ男はまだ知りません。

一姫の汚れた下着も洗い、出さないお弁当箱をかばんから引っ張り出して洗い…以前の私なら 出て行け!と怒鳴っていました。でも、もう怒鳴りたくなんかないのでやめたんです。

出されたものはきちんと食べる、自分の脱いだもの、食べたものを自分で片付ける、それを私は私の価値観として教えてきました。それを受け留めたうえで、一姫は一姫の価値観でやること、やらないこと、を決めているんだな、って思うことにしました。

普通に考えて、16歳になろうというのに、脱いだものを片付けなかったり、気に入らないからといって出されたものを黙って残したりすることがよいことでないことくらいわかるように育ててきたはずです。でも敢えてそうするのはなぜか。
甘えているからに他なりません。
お母さんならどんなことでもしていい、と思っているからどんなひどいことでもできるのです。

そう考えたら、気持ちがとても楽になりました。どうせ甘えられるのはあと数年だし、甘えたいだけ甘えさせよう、と開き直ることにしました。

いつか戻ってくる、なんて決して期待せず、一姫が家を出る日、あーせいせいした、と言えるようになろう!