双子ママでも楽しくラクラク子育て。

親勉インストラクタ―むとうじゅんこです! 

 

 

 

会社からの帰宅途中、

あと3分で家に着くよっ!って

くらいの場所で女の子が道端に

うずくまっていたんです。

 

 

多分、20代前半くらい?

ミルクティーみたいな

綺麗な髪色をした

イマドキのお洒落な女の子。

 

 

日も落ちて夜の帳が下りた18時

小雨の降る中、傘も持たず

捨てられた子猫のように

 

 

小さく小さく。

 

 

「あー、彼氏と喧嘩でもして

部屋に入れないのかな?」

 

 

その時はちらっと目を向けただけで、

あえて声はかけなかった。

 

 

双子たちのお迎え時間が

迫っていたけど…

やっぱりなんだか

その子のことが気になって

お節介かもしれないけど、

声をかけてみようと

荷物を玄関に放り込んで

ビニ傘を持ってさっきの場所に

戻ってみたら、

通勤帰り風のおじさんが

彼女に声をかけていたの。

 

 

 

体が冷えちゃうし、

せめて傘だけでも

使ってもらおうと近づいたら

女の子が道路に横たわって

泣きながら苦しそうにしていて

そのおじさんは救急に

通報をしているところだった

 

 

 

(これ…普通の状態じゃない、よね)

 

 

 

そう思ったけど

どうしていいかわからないし、

彼女もこの場から動いたり

話をできそうな状態じゃなかったから

 

 

傘をさしてあげて

「もう大丈夫だよ〜」って、いつも

子どもたちにしてあげるみたいに

背中をポンポンすることした。

彼女のバッグに「ヘルプマーク」

ついていたのでおじさんに

その旨を救急に伝えてもらったよ。

 


(これがヘルプマークです)

 

 

状況が飲み込めなかったから

電話が終わったおじさんに声をかけたら

「自分が通りかかった時に彼女が

倒れていたからの声をかけた」との事。

 

 

住宅地だけど、

朝夕は車通りもそこそこある道だから

とりあえず彼女の体制を整えて

おじさんと救急車を待った。

 

 

通りすがりのおばさんに

声をかけられたけど

説明はおじさんに任せて

私はずっと独り言のように

「大丈夫、大丈夫。大丈夫だよ」

背中を撫でつづけた。

 

 

震えてる声で何度も小さく

 

「ごめんなさい」

「ごめんなさい」

 

と彼女が繰り返すから、

 

私も

 

「大丈夫」

「大丈夫」

 

っておまじないのように繰り返した。

 

救急車が来るまでずっと…。

 

 

(つづく)

 

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