少し前まで、今の収入には満足していた。
だいたいの高望み婚活女子でも満足する金額はもらえている。
金のかかる趣味はないし副業でさらにお小遣いもある。
家に入れるお金、急な出費があっても余裕で貯金がある。
このままいけば住宅ローンを繰り上げ返済して40代後半には金のための仕事はやめてもいいかと思い始めていた。
今思えば、だいぶ消極的になっていた。収入を増やすことよりひたすら支出を絞って証券口座に金が積み上がるのを楽しみにしていた。
自分に対しても興味がなくなり、ファッション、見た目、例えば、ジムや歯のクリーニングもやめていた。
そして、経済的報酬を上げることに興味がなくなったら、仕事に対しても熱を失って転職まで考え始めるようになった。
老け込む、とはこういうことなんだろう。
ドストライクTin活女子と会ってだいぶ気持ちが変わった。
あるかわからないがこの子の人生もみてあげるためにはもう一踏ん張り必要だと。
思えば、男が仕事や趣味を頑張るのは女(あるいは男)のため。
多少の才覚があれば一人で生きる分を稼ぐのは片手間でできる。家族を養うくらいなら身の丈にあった頑張りをすればいい。そのうち、それが平常運転になる。
常に自分の限界を超えていくためにはそれ以上の野心が必要で、それが自分の場合は女なんだと思った。
そういえば、芸人はあえて高い家を借りて奮起を促すと聞いたことがある。今をときめくかまいたちは借金があったらしい。
借金しようとまでは思わないが、少し追い詰めるのはよいのかもしれない。
矮小な人間だと自分でも思う。ただ、目標ができた今、悩みは消えた。