原発新設、推進派が3選 山口・上関町長選 福島事故後初の判断
2011.9.26 SANKEIBIZ http://bit.ly/n4vrEg

 中国電力が上関(かみのせき)原発建設計画を進める山口県上関町で25日、任期満了に伴う町長選の投開票が行われ、計画推進派の現職、柏原重海(かしわばら・しげみ)氏(62)が、反対派の市民団体代表で新人の山戸貞夫氏(61)を破り、3選を決めた。

 福島第1原発事故後、新規建設の是非が争点となる初の首長選となったが、推進派の勝利で、現在中断している計画について、二井関成(にい・せきなり)・山口県知事や国がどのような判断をするのか注目される。

 得票数は柏原氏1868票、山戸氏905票と大差がついた。福島第1原発の事故後だったが、推進派と反対派の得票率は前回町長選と大きな違いはなかった。投票率は87・55%で同町長選の過去最低だった。

 野田佳彦首相が「原発の新規建設は困難」との見解を示すなどする中での選挙となったが、3選を決めた柏原氏は、「やはり原子力に代わる(町政運営の)財源はない。30年間、国を信じて原発を推進してきた。国はこのことをしっかり受け止め、血の通った政治をしてほしい」と述べた。

 上関原発は昭和57年の町議会で当時の町長が誘致を表明。以後、推進派が多数を占める議会と町が一体で原発計画を前提とした町政を進めてきた。原発計画浮上後、今回を含め計9回の町長選はいずれも推進派と反対派の一騎打ちで、すべて推進派が当選した。

 中国電の計画では原子炉2基を建設。1号機は平成30年に営業運転開始の予定。21年に海面の埋め立て工事を始めたが、反対派の抗議活動で中断。今年2月に再開したが、福島第1原発事故を受け、3月に再び中断した。二井知事は6月、来年10月に失効する予定地の埋め立て免許の延長を認めない方針を表明している。

~~~~~~~~~~

福島原発の事故を受けて、原発に対する不安感が広まっている中でのこの結果は注目に値するのではないでしょうか。

原発にはもちろんメリットとデメリットがあるのですが、どちらも影響が非常に大きいだけに、両方をしっかりと認識して現実的な結論を出す必要はあるでしょう。

たとえばこちらの動画では、京都大学准教授の中野剛氏が放射性廃棄物の処理について「技術の問題ではなく民主主義の問題だ」と言っています。

中野氏はテレビに出ることはほとんどないようですが、こういった国家観に立った意見というのも考慮に入れるなどして、より国益にかなった世論形成をしていくことが大切になってくると思います。


脱原発・電力自由化論議は国家安全保障観が欠落【中野剛志】
http://bit.ly/rp69i6





クリックしていただけると励みになります
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村へ


姉妹ブログ「ひのもと情報交差点」 最近の記事:
【動画】 アメリカ人がフジテレビ偏向報道に関する動画をアップしたようです