りしんはクラスから【無視】された
覚えている限り振り返る

りしん、カツオ、キョン同じサッカー部であり、同じクラス

りしんとカツオの中は日に日に悪くなり、俺は小学校の頃の延長感覚でカツオに接し、カツオは俺からマウント取ろうとしてり、意地悪くしてくる

そんな仲になっていた

俺も素直に謝るという事が出来ず仲が悪くなったのだろう

そこでちょっかいを出してくるキョンが俺にちょっかいを出してきた

本当にムカつく小賢しい事してくるからムカついて胸ぐらを思い切って掴むと


ビリッ!!

ワイシャツのボタンが取れて吹っ飛ぶ音がした

キョンは切れて、俺の体操着のジャージの胸元を手で引きちぎってきた


キョンはワイシャツのボタンを吹っ飛ばされたのがショックのようで泣いていた

俺は謝らなかった

キョンが喧嘩をふっかけてきて、やられるまで煽ってきておいて自業自得だし、本当に頭の悪い奴だなと思う

カツオが『あーあ、キョンがかわいそう、りしん本当にひどいねー』

わざとらしく嫌味っぽく、俺に言ってきた

うるさいボケ!

お前らの方が酷いわ!と思った


〜〜〜翌日〜〜〜

クラスでいつも絡んできてたキョンが全然俺に絡んでこない

なんだかんだ寂しくて絡んでくるだろうと思っていた

ー正に風向きが

ーーー向かい風へ

ーーーーー変わった瞬間であった








美術の時間、好きな人で自由に席を選べる時間

キョンとは違う席に座った

すると

キョンとカツオが一緒に座っており

俺の周りに座っている人を次々キョンやカツオの席に招きよせ

気付けば俺ともう一人の冴えない男、猫田(仮)だけとなった

こんな屈辱な状況に


俺は何も言えず、ただ歯をくいしばるだけだった

言い返せない

争いたくない

終いにはキョンやカツオが『猫田もこっちの席に呼ぼうぜ、おい猫田ーゲラゲラゲラゲラ』

猫田はいつも机に突っ伏して寝たふりしてたので猫田はその場に止まった

その時だけ猫田は神様に見えた

あまりの屈辱と絶望に授業が終わり誰もいないトイレで泣いた

『なんでこんな辛いんだ』

無視され、人間として扱われない辛さにショックを受け、頭がおかしくなりそうだった!

それだけ高いプライドで生きていた俺だから死ぬほど辛かった

その後もクラスメイトは何故かみんな打ち合わせしたかのように誰も絡んでこなくなった

カツオが俺に嫌味を言ったりバカにしてくる以外は

俺は行き場を失い、部活にも行けなくなった
サボるようになった、部活に行くのが怖くて、授業が終わると猛烈な腹痛に襲われかえざる得なくなった

サッカーはカツオやキョンもいるし、他も不良気質な奴ばかり、行けなくなった

授業中も猛烈にお腹が痛くなり

トイレから出れず、時々保健室で生活するようになる

家に帰ると絶望のあまり、鏡に横たわりずっと自分の顔を見つめてた、側から見ると頭がおかしい奴になっていた

親には無視されてることは絶対言えないと思った、それが余計辛くて辛くて、家で訳もなく泣いたりもしていた

『俺の目が二重じゃないからいけないんだ』
と訳のわからないことを思い、ピンセットで目の皮膚に刺して二重にしようとしたりしていた

それ程まで俺にとって絶望感だった

楽にあの世にいける方法も考えたが、それだけはしたく無いという思いもあり止まった

中学1年生がいじめで自殺というニュースが当時流行っていたが、その時初めていじめられる側の絶望感がわかった。

純粋だからこそ、ダメージも何倍にもなって精神を蝕む

この辛さは味わった人にしか分からない

俺はこの体験から極度の人間不信となった

今まで14年間、自分の内面についてなど考えた事がなかったが、これを機にめちゃくちゃ自分の苦しみを実感するしながら内面を見つめるように、なるのであった


続く