アシスタントディレクターの仕事は最初は地味です。タレントと会って打ち合わせとか、お笑いのタレントと飲みにいくとかいうイメージを思うと、ギャップがあります。
もちろん、ディレクターや、プロデューサーになると、そういうこともあるでしょうが、アシスタントディレクターは、まだ修行中ということなんですね。
3年くらい、番組の段取りをして、ディレクターになっていくんですね。

これはどんな仕事にも通じると、いつも感じます。不動産関連の売買の仕事の人も
やはりすごい。専門の知識を駆使して、売り主と、買主を結ぶ、その能力はすごいものがあります。
また、その不動産を管理する人にも、どうしたら客さんが入るのか。心地すむのか。
独特のノウハウがあります。そして、賃貸物件の清掃管理する人も、すごい人がいます。

やはり、どの道も、極めるとすごいものがあります。
アシスタントディレクターからディレクターへの道。これは、どんな業界でも、相通ずるものがある気がします。
アシスタントディレクターの仕事は、大変だといわれています。自分の時間がない、仕事ばかりで友達とも会えない。などとよく言われます。
しかし、今目指すのは、ほかの人には体験できないさまざまな世界が見える
テレビ業界です。

番組で一国の首相と会うこともあるだろうし、今、注目のタレントとも仕事をするだろうし、また、時の人にインタビューにいくこともあるのです。

他とはちがう世界。ほかの人には体験できない世界。一人の人間として、貴重な体験ができるテレビ業界

それは、人と同じ仕事、人と同じ娯楽を楽しんでいては、実現できない仕事なんです。どんな仕事も極めるということは、その分、ほかの一般の人とは違う、大変さ、苦しさ。不自由さがあるのです。

一般の人は、成功をした結果を、うらやましがります。しかし、そこまでの実現の道は苦労の連続だったのです。

僕は、このテレビ業界に、こうした苦労を覚悟で頑張るひとを期待します。必ず、頑張れば成功する世界なんです。才能がうずもれるという世界ではないのです。
才能を、テレビ業界は必死に探しているのです。

ぜひ、このテレビ業界に来てほしいと思っています。
テレビをみて、すぐに消えてしますタレント、そして、息の長いタレントなど様々ですが。この違いはなんでしょうか。
もちろん、そのタレントの才能も大きな要素ですが、やはり、タレントの人間性、優しさがどこまであるかによる感じがします。

昔は超アイドルで売れていたが、今は、全くテレビにでないタレント。そして、昔は、そこそこのタレントだったけど、今もママさんタレントででているタレント。この違いは、性格がいいか悪いかのようなきがします。

というのも、アシスタントディレクターの時代は、身分的にも一番下で、下働きばかりで、威張ったタレントの横暴さに僻へきした、という嫌な思い出の人も多いはずです。
しかし、アシスタントディレクターも頑張っていれば、そのうち、ディレクター、プロデューサーになります。その時に、どんなタレントと仕事をしたいでしょうか。

昔意地悪されたタレントと仕事をしたいでしょうか。いやいや、やはり、ペーペーのアシスタンディレクターの時にも人間的に扱ってくれた人に頼みたいですよね。

そういうわけで、いくら事務所が、意地悪タレントのギャラも便宜も量ります、(この時にはすでに売れていない感じで、仕事もない感じで)といっても、仕事を頼まないということになるのです。

いやはや、スタッフは大事に、大事にしたほうがいいということになるのです。
アシスタントディレクターの中で、スポーツ系の番組をしたいという人がいます。ただ、スポーツ系の番組は、ご存じのように、番組数が少なく、狭き門になります。
だいたい、スポーツ番組は、もともとスポーツをしていた人がスタッフとなる場合が多いのです。
野球をしていたとか、ラグビーをしていたとか。サッカーをしていたとか。なので、番組の制作の雰囲気は、やはり体育会系です。
厳しい、体育会系のクラブの部室という雰囲気があります

ですので、スポーツが好きだから、という人もスタッフにはなりますが、実践派の元スポーツ選手が強いのです。
さて、以前の北京でのオリンピックでは、弊社のスタッフもオリンピックの番組に参加しています。
もともとは、台湾出身の優秀な女性スタッフで、報道局の特集班に配属されていましたが、中国語が堪能ですので、それを買われたこともあるかもしれませせん。

しかし、行ったあと話を聞くと、貴重な体験をしたと、喜んでいました。

さあ、あなたも番組スタッフとして、オリンピックに参加してみますか。しかし、その道は大変、険しいことは確かなんですが。
うちの会社には、新人のアシスタントディレクターのほかに、中途採用のアシスタントディレクターもいます。
始める年齢はいろいろですが、20代の人もいれば、なかには、30代前半の人もいます。ただ、仕事の内容で、やはり、20代で始めたほうがいい感じです。
というのも、20代の後半で、番組のディレクターが活躍する時代だからです。

報道番組、情報番組、バラエティー番組などで活躍している人で20代からの人も多くなっていましたが、やはり開始の年齢が、20代後半だと、先輩が年下ということにもなってしまうのです。

始めるなら、なるべく早い時期にはじめたほうがいい。というのが僕の考えかたです。

テレビ業界は、才能のある人が埋もれるということは絶対ありえない世界です、
ぜひ、有能なスタッフの参加を望む、今日このごろです。