消費心理研究所~リサーチデザイナーの目線から~

消費心理研究所~リサーチデザイナーの目線から~

皆さんが日頃目にしている商品は必ず、消費者リサーチという試験を受けてこの世に生まれて来ています。
リサーチデザイナー野呂がこの世に生まれた商品やサービスを「消費者リサーチ」という観点から分析していきます。

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リサーチデザイン株式会社

リサーチデザイナー 野呂輝彦


「大人のキレイはラクチンがいいのだ」

このキャッチフレーズで売り上げを伸ばしているマルイの「ラクチン」シリーズ。


https://voi.0101.co.jp/voi/webshop/customerl_portal/index.jsp?intid=ttop_left_l



ラクチンは「着心地」「はき心地」「使い心地」にこだわった商品シリーズ。
シューズ、バック、ボトムズ、アウターなどが発売されています。
  
「ラクチン」の特徴は、

商品の企画から完成まで一貫して、消費者と協働して商品開発を行っていることです。


具体的には以下の4つのSTEPを踏んでいます。


  STEP 1:お客様のニーズをお伺い
  STEP 2:お客様企画会議
  STEP 3:サンプル検討会
  STEP 4:完成・改善


上記すべてのSTEPに一般の消費者がモニターとして関わっているのです。
これによって【消費者目線】での商品開発が出来ているのですね。

 
丸井は百貨店として老舗ですが、

このように消費者参加型の商品開発を積極的に行っています。


今後の展開が楽しみですね(^^)

  リサーチデザイン株式会社

  リサーチデザイナー 野呂輝彦


■ 洗剤のアリエール
■ 化粧品のSK-Ⅱ
■ 紙オムツのパンパース
■ ペットフードのアイムス


  これらに共通するのは何だと思いますか?

  それは、これら全てが「P&G」の商品だということ。


  P&Gは、1837年にアメリカで生まれた世界最大の日用品メーカー。

  P&Gは、世界で最も消費者リサーチに力を入れている
  企業の1つと言われています。


  世界100か国で1年間に実施される消費者リサーチの予算は、
  なんと4億ドル:約400億円(!)、調査対象者の延べ人数は、
  500万人(!!)だそうです。


  「洗いにくいものを洗う」というコンセプトで大ヒットしている、
  あの『ファブリーズ』も、「P&G」の商品。


  これも消費者の声を徹底的に聴くことから、
  産み出されていたんですね。

  リサーチデザイン株式会社

  リサーチデザイナー 野呂輝彦


  今回のテーマは地方の老舗旅館を次々と蘇らせて

  注目を集めている「星野リゾート」。
  その原点は軽井沢の老舗旅館「星野温泉」です。

  星野温泉は1980年代に「ウエディングの新郎新婦が

  馬車で登場!」という演出で話題となりました。
 
  その星野温泉は1991年に「星野佳路氏」の社長就任以来、
  経営破たんした旅館やホテルを次々と再生させ、
  北は北海道の「アルファリゾート トマム」から南は沖縄の

  「星のや竹富島」まで、
  全国で28施設を運営しています。


  星野佳路氏は「サイエンス」による経営手法を徹底して実践し、
  「顧客満足度調査」に力を入れています。


  実際にチェックアウトの際にアンケートを手渡したり、

  メールで回答いただくなどで、
  宿泊したお客様の評価を細かく収集し、分析しているそうです。


  このデータは全社員と全アルバイトがいつでも見ることができ、
  それを現場の創意工夫の参考にしているとのこと。

  
  そこで注目したいのは回収するデータへのこだわり。


  全宿泊者の20%以上の回答がないとデータの信憑性が

  疑われるため、採用しないそうです。

    
  このように「消費者の声」を拾い上げる地道な努力が、
  今の星野リゾートの快進撃を支えているのですね。


  星野リゾートの施設を利用する機会があれば、

  ぜひ従業員の方のサービスに注目してみましょう。

  皆さんのお仕事の参考になるかもしれませんよ。

  リサーチデザイン株式会社

  リサーチデザイナー 野呂輝彦



  セブンプレミアム、イオンのトップバリュなど、
  低価格で高品質のプライベートブランド(PB)が売れています。

  セブンイレブンでは、既に全売り上げの約半分が、

  プライベートブランドになっているそうです。


  さて、今回のテーマは「みなさまのお墨付き」。
  これは西友のプライベートブランドの名前なのです。


  「みなさまのお墨付き」の特徴は、
  名前の通り、実際に購入される消費者のお墨付きを得ていること。


  どういった仕組みで作られているのかというと、
  東京、名古屋、大阪などの各地で事前に試食テストを行なって、


  【70%以上】の消費者が良いと回答したものだけを、
  商品化しているそうです。


  もし結果が【69%】だったとしても商品化しないとのこと。


  厳しい基準でブランドを保とうとする姿勢が感じられますね。


  さて、あなたが担当している商品は、
  「お客様のお墨付き」を得られているでしょうか^^?

  リサーチデザイン株式会社

  リサーチデザイナー 野呂輝彦



  亀田製菓のロングセラー商品である「ハッピーターン」。

  もちろん、皆さんご存知だと思います^^


  「ハッピーターン」の表面に溝を付いているのを知っていますか?
  これは消費者の


  『粉が美味しいから、もっとたくさん食べたい』


  の一言からヒントを得て、粉が付きやすいように加工したのだそうです。

  その後「ハッピーパウダー250%」も発売され、大ヒットしました。


  ところでこの亀田製菓。

  最強のおつまみ「柿の種」のメーカーでもあるんですが、
  「柿の種」の柿の種とピーナッツは6対4の割合で調整されているそうです。


  柿の種とピーナッツの割合は、当初7対3だったそうですが、現在は6対4。


  その時代ごとに消費者の声を聞きながら、
  柿の種とピーナッツの配分を変えているそうです。


  こんなところにも、消費者の声が活かされているのですね♪


  <今日のポイント!>

  消費者の「一言」に耳を傾けてみましょう。


  リサーチデザイン株式会社

  リサーチデザイナー 野呂輝彦



  「シャルウィ~ハーゲンダッツ~♪」


  1日の終わり。

  自分へのご褒美にハーゲンダッツ。おいしいですよね^^


  OLも主婦も、女性も男性も、
  大人も子供も大好きなハーゲンダッツ。


  ハーゲンダッツがプレミアムアイスのNo.1を
  保ち続けているのには『ある理由』があります。

  それは、新商品や広告の開発に多くの
  【消費者リサーチ】をしているからなんです。


  「大人が自分へのご褒美に食べるアイスクリーム」


  という新ジャンルを確立したマーケティング戦略にも、
  消費者のインサイトを捉えた【リサーチ】が深く関わっています。


  また、ハーゲンダッツは毎年、 約20種類の新商品を世に

  送り出しています。
  そのすべての商品は消費者テストで自社内のガイドラインを
  クリアしなければ、発売しないそうです。


  2011年に発売された「ハーゲンダッツクレープグラッセ」は、
  構想から発売まで10年以上かかりました。
  発売当初は売れすぎて、販売休止になったほどです。


  まさしく日頃の【消費者リサーチ】が、
  売り上げに結びついているのですね。


  ちなみに「ハーゲンダッツ」はどこの国の商品かご存知ですか?
  ドイツ、オランダ、スイス・・・?


  正解はアメリカ。

  「ハーゲンダッツ」という名前は、
  乳製品の本場ヨーロッパの響きを考えて作られた
  【造語】なのだそうです。
  そう言われると、なんだかおいしそうな「響き」ですよね(笑)


  <今日のポイント!>

  消費者テストを商品開発に取り入れましょう。