そして診察の日。

妊娠組織がまだ残っているのか、尿検査ではまだ妊娠反応が出ているとのこと。

ただ、前回のhcgの値は初めよりは下がって来ているから様子を見てみようと。
詳しい結果は翌日にならないとわからないので明日電話下さいと言われその日は帰宅。


そして翌日の土曜日、電話した。

すると先生から、
『前回下がっていた数値が少し上がってるんだよね。ちょっと心配だから今日これから来れるかい?』と。

あたしはわけがわからず、でもそんなに心配はしていなかった。


そして病院へ。

話を聞くと、前回下がった値が少し上がって来ているとのこと。
うろ覚えだけど、120→140→160?

普通は下がっていくはずなのに、上がってきているということはもしかしたら子宮外妊娠をしている可能性があると…。

『え、でも胎嚢確認しましたよね?少しだけど大きくなってましたよね?』

すると先生は、もしかしたらそれは胎嚢ではなく、ホルモンの一種かもしれない。まれにホルモンが胎嚢と見間違えることがある。と…

妊娠わかってすぐに病院に行って胎嚢確認して、先生から子宮外妊娠ではないですねって言われたのに…。

子宮外妊娠の説明を受けた。
聞いたことはあったけど、どうゆうものかまったく知らなかった。
卵管に妊娠することが多く、そうなると8週くらいで胎児が大きくなり卵管の破裂の可能性がありとても危険だということ。
卵管を切除する手術をする可能性があるということ。

怖かった。
破裂、卵管切除…。

え、てことは妊娠は?もうできないの?

横にいた娘の顔を見た瞬間、堪えていた涙が。

でもそれは大丈夫。
卵管切除してもひとつ残っていれば自然妊娠はできるし、妊娠の確率はほぼ変わらないと。
よかった…。でも、怖い。

しかしここでは詳しく診れないので紹介状書くので○○病院へ行ってくださいと。

え!?これからですか?い、今ですか!?

しかも入院の可能性もあるかもと。

まじかー!!
娘どうしよう!
夜ご飯用意してきちゃった!

いきなりのことでパニック。

とりあえず実家に電話したら母が仕事から帰宅していたので娘を預けて、一応軽く入院の用意をして隣町にある大きい病院へ向かった。

もしかしたら入院になるかもしれないからと旦那の職場に寄り、車を置いて旦那に送ってもらって付き添ってもらった。

着いた頃には診察時間は終わっていたので夜間救急のほうに行った。

二時間ほど待たされ、やっと血液検査。
検査結果が出るまで30分かかると言われ呼ばれたのがさらに一時間後。

お腹空いた。
ご飯どうしよう?
炊き込みご飯炊いてきたけどおかずは用意してないや。
近くのスーパーで買っていこうか?
のんきにそんな話をしていた。

そして検査結果。

尿検査でhcg160だったのが血液検査で300だった。

血液検査ではより詳しい数値が出るらしい。

子宮外妊娠の値としては低いし卵管に妊娠さしているのはこの時点では確認できないが、もしかしたら卵管ではない見えづらい場所に妊娠している可能性もある、腹腔鏡で確認してもし卵管に妊娠していれば手術か抗がん剤治療で処置することなど説明され、改めて詳しく検査することに。

このまま帰っても破裂の危険があるからとりあえず入院しましょうと。

えーーー!!?
まさかの入院…。
そして手術、抗がん剤…。

何だかいきなり大事に。

病棟に着いたのは9時を過ぎていた。

お腹空いたし、必要なものもあったので旦那に買い出しに行ってもらい、別室で食事をとった。

明日は日曜日なので検査は月曜日。

相変わらず出血と痛みはあった。

看護婦さんが親切で不安は少し和らいだ。

日曜日は少しゆっくりできたし、娘も来てくれたので気持ちが少し楽になった。


そして月曜日。

エコーで見た感じ、やはり卵管に妊娠している様子は見えないということで腹腔鏡で確認してみると言われ、場合によっては手術もあると言われた。

しばらくして先生が再度見えて、とりあえず子宮掻爬術をして子宮の中をきれいにしてみましょうと。
しかも今日これからやりますと…!

えー!!!

急すぎる展開に気持ちが追いつかず、いっきに不安でいっぱいに!

すぐに旦那に連絡し、急きょ来てもらった。

あれよあれよと処置が始まった。

手術前の子宮口を広げる処置が一番痛かった!

娘を出産する時、先に破水してなかなか子宮口が開かなかったので同じような処置をしたことを思い出したがそう言えばあの時も痛かった!

でも状況がまるで逆…。

これから出産なら我慢できる痛みだけど、とても耐えられなく、処置後は歩けなかったのでその場で横になり、痛み止の点滴を入れてもらった。

痛み止の点滴はよく効いて、手術まで時間があったが割りと穏やかに過ごした。

手術の時間になり、手術室まで歩いて行った。
手術室までは遠かった。
担架で運ばれていくのだと思っていたから自分で歩いて行くのが不思議だった。
だんだん景色が物々しくなっていく。
看護婦さんが和ましてくれた。
自分の足で手術台に上って横になった。
怖くてあまり周りは見れなかったが音楽が流れていて少し気が紛れた。
執刀医が担当医ではなかったのが少し不安だったけど、とりあえず身をまかせた。
怖かったけど不安を除くために怖くないふりを装った。
あたしはいつもそうしてきた。

全身麻酔。

知らないうちに意識がなくなり、手術室から出てすぐくらいに少しずつ意識が戻ったが、かなり朦朧としていて体はまったく自由がきかなかった。
眠いのとは少し違ったが、目は開くがしゃべるのもままならなかったので少し会話はしたがしばらく寝ていた。
痛みは、痛み止がきいていたのでほとんど感じなかったと思う。

しばらく痛みはなかったが、夜には痛くなっていてトイレに行くのも辛かった。
次の日はもっと痛くて重たくて、前屈みでゆっくり歩いた。

二日後、術後診察で問題がなかったので翌日には退院。
5泊6日の入院だった。

退院後は入院中よりも痛みがひどくて1週間位はほぼ寝たきりだった。
激痛で布団に倒れこみ、起き上がれなかったこともあった。
体力が落ちていて1日中寝ていた。
歩くときは前屈みにならないと歩けないくらい辛かった。
なぜか足がしびれ、めまいもひどかった。
産後ほどではないが、それに近いくらい辛かった。
精神的にもかなりきていた。
仕事もずっと休んでいたが、いつ復帰できるかわからないくらい落ちていた。
実家が近いので夕飯は毎日食べに行って、親に甘えた。
家事全般旦那にやってもらいとにかく体を休ませた。

2週間はそんな生活を続けたが、出血や痛みは10日くらいから少しずつよくなっていき、1ヶ月くらいでやっと普通に生活ができるようになった。
長かった。
早く元の体に戻り、生理が来たら早く子作りを再開したかった。
焦りしかなかった。

生理がなかなか来なかったので病院に行き、ホルモン剤で生理をおこした。

生理が来てすぐに血液検査をした。

特に不妊になるような異常はなかった。

子宮筋腫があるので詳しく見るために後日MRIをすることに。

その間仕事も復帰、無理しないような働いたほぼ以前の生活を取り戻していた。