3月31日公開、「エスター ファーストキル」を鑑賞してきました。
一作目の「エスター」は衝撃的でしたよね。主人公のイザベルファーマンの不気味さが印象に残っています。
今回の「エスター ファーストキル」で話題になったのは、まさにその主人公イザベルファーマンですよね。
「エスター」が公開された2009年当時、彼女は13歳だったそうで、今回の作品では23歳で熱演していたそうです。私が何より驚いたのはその容姿の変わりなさですが、一作目の「エスター」が当時13歳だったことです。さらに今回1作目から10年以上間が空いて公開されましたが、面白さはそのままでクオリティが落ちることなく、その不気味さが増していて素晴らしかったですね。 以下ネタバレを含みます。
あらすじは、「エスター」がなぜエスターという名前なのか、なぜ身元がわからないエスターが養子縁組の施設に登録されていたのか、など一作目の疑問を解くような、エスターのバックグラウンドを明かすようなお話でした。
エスターは元々リーナという精神病患者でさらに行方不明者のリストから自分に似た女の子を探し、自ら夜の公園に行き警察に拾ってもらいます。そして行方不明者の家族のもとに帰されますが、その家族もまた秘密があり、実はエスターは失踪しておらず、兄ガナーが喧嘩した際に殺してしまったのです。その隠蔽として母親トリシアはエスターが失踪したことにします。エスターが失踪したと思い込み、悲しみに暮れる夫アレンのためにトリシアは偽物のエスター=リーナと協力するようになります。しかし、リーナの狂気は増し、アレンに惹かれていきます。我慢できなくなったトリシアはリーナにとって唯一の味方であるアレンが不在の際に、リーナを殺すことに決めます。
といった感じです。どんでん返しの展開は、一作目と同じで衝撃的でした。一作目のエスターの憎たらしくて狡賢い感じはそのままでしたね。
さて、私がこの映画を見ていて一番気になったのが、エスターの身長でした。どのように撮影しているのか気になって調べてみたところ母トリシア役のジュリアスタイルズは高さ18センチの厚底を履いて身長差を出し、ボディダブル(代役)として、2人の少女が活躍したことで身長を表現していたそうです。全く違和感がなかったですよね。映画の撮影技術の変化にとても驚かされました。
また、今作では成長が止まる病気の大人である苦悩なんかもうっすらと表現していましたね。私はところどころエスターに同情してしまう場面がありました。見た目が子どもであることを存分に利用して賢く強かに生きているエスターですが、普通の大人の女性として生きたいという気持ちもあったのではないでしょうか。またそれをみている人に思わせてしまうエスターの鮮烈なキャラクターやイザベルファーランの演技も素晴らしかったですね。まだ観てない方はぜひ観て欲しい作品です。
今回は、「エスター ファーストキル」の感想でした。ありがとうございました。