最終話のAXN放映日から、なんやかんやで日にちが経つなかでS2を噛み締めております。

このラストエピソード2つは内容の濃さも当然ながら、S1からの伏線を(全てではないにせよ)キッチリ
回収してくれた秀逸さに脱帽。凄い2話でした。ヘタなクリフハンガーかけられるよりS3への期待が
素直に膨らむってモンです。(クリフハンガーもワクワクできていいけれど、着地失敗した時がね…
長く待つぶん、失望感が恨みつらみ憎しみに変わるから・笑)

というストーリーの素晴らしさに脳みそがついていけなかった結果、またもや本筋ガン無視した
残念な感想です。(こんなに時間あって何回も見たのにな…)

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Season2 Ep21 「Zero Day」(カウンター・ゼロ)

・OPから凝ってきたシーズンフィナーレ。画面も音声も乱れに乱れ、マシンたん大丈夫?!状態に。

・この状態って、ちょっと前にやってたAXNのクイズキャンペーンの3択問題が現実になってるよね(笑)
$Reclusive Heaven

まさに1番の「マシンが壊れる」状態なのでは。この調子で2番も実現してほしいものです。
 
・さて本筋。マシンが最後の番号を出してから10日も経っているらしく、仕事のないリース君は
 早くなんとかしろとフィンチを急かしております。それはいいけどアナタ、なんぼ番号出なくて
 テンション下がり気味やいうてもヒゲぐらい剃りなはれ…

・街頭にて、監視カメラに「何があったんだ」とマシンに語りかけるフィンチ。これはS1のリース君を
 思い出させますなぁ。ベアたむを連れて、パープルのマフラーとカーキのハットがとても可愛い。
 (しかしメガネにはGPS)そこへ、公衆電話のコール。

$Reclusive Heaven

・ルートさんもエンジンが温まってきたらしく、マシンの異変に気付いて本性を発揮。「会社を
 辞めたいの」と退職のハナシしにきて、笑顔で銃をつきつける秘書。普通にイヤやん。
$Reclusive Heaven

・そこへ、10日ぶりにソーンヒルなる人物の番号が出ました。さっそく彼の会社に潜入するリースと
 フィンチですが、そこには出力されたコードを延々ともう一度入力するだけの異様な仕事風景が。
 よくぞこんなキモい仕事内容思いついたなノーラン弟!と拍手したくなったわ…出力されたコードを
 また入力するんでっせ?!意味もわからず延々と!1日で鬱る自信あるわ…!あれよ、あの流れてくる
 お刺身パックに延々とタンポポを1つずつ乗せ続けるバイトのアプリ思い出したわ。今回の、
 公衆電話をずっと見張ってるデシマの人たちの仕事もたいがいやけどな…「公衆電話を見張るだけの、
 簡単なお仕事です」。騙されてはいけない(笑)

・そしてフィンチのもとにルートからTEL。「マシンに何をしたの」とお怒りの様子。マシンのために
 協力しましょうよ、この際だから言うけど、ジョンは有能だけど今回のような事態には役に立たないわ、
 彼は大局を見ることができないからと言いたい放題。悲しいのは、まあまあルートの言う通りというか
 彼女のほうが役立ちそうな予感は、確かにビシバシするのだよねぇ…ITスキルとか何とかではなく、
 マシン愛という点で。リース君は「仕事=フィンチ>マシン」という個性的な価値観だからねぇ。

・ここから重要なフラッシュバックが入りますが、それはまた別で。(これはこれでやいやい言いたい)

・ソーンヒルについて、図書館でミーティング中のリースとフィンチ。
 
 ルートから電話があったんだけど… (上目遣いのメガネにGPS)
$Reclusive Heaven

スゴイ形相のリース君。
 これが噂に聞く激おこぷんぷん丸ですよ奥さん!
GPSだけじゃ足りなかったか、やっぱり盗聴器もつけとくべきだったと舌打ちまで聞こえてきそう。
$Reclusive Heaven

「俺以外からの電話には出るな。二度とルートは近寄らせない」 (ビシッ)
$Reclusive Heaven

カッケー!えっでもそのセリフって一歩間違えればDV彼氏じゃね?てか上司に言うセリフとして
どうなの?ソコは「ルートから(または非通知)の電話には出るな」でいんじゃね?フィンチに
電話かけるの、あんたら2人だけやないで…と、冷静になるとやっぱりキモ怖いけどカッコイイ。
言われたい!わたしにも言うてリース君ー! 見てるこっちが 大・混・乱

・そんなリース君の心配をよそに、ルートからのメッセージに応えて待ち合わせ場所に行ってしまうフィンチ。
 「君はソーンヒルの自宅に…」と促すフィンチにの様子に、ちょっと「追っ払われている感」を
 リースも薄く気付いている感じ。ちょっとした温度差がぬかりなく描かれます。

・リースが出た直後、すぐに911に通報してリースが捕まるよう手配するフィンチの真意は時間稼ぎと、
 リースをルートとマシンから遠ざけて守ろうとしたのかな?リースはフィンチにとって、マシン=
 この仕事のバックアップでもあるわけだし。

・このラストエピソードの2つでは、リースがフィンチに対して不信感を抱いてもおかしくない、
 試練のようなものがそこかしこに出てくるのも、ちょっとしたハラハラ感があってよかった。
 試されてる感というか。

・ルートはフィンチと待ち合わせ、グレースをロックオンしていることを仄めかします。
 「素敵な人ね。よく彼女なしでいられるわ」 このゲスさこそルートさんの真骨頂。 
 協力してくれないなら彼女とお茶しに行こうーっと★なルートに、フィンチもしぶしぶ承諾。

♪お昼休みはウキウキウォッチン♪ぐらいは歌い出しそうなルートさん。
$Reclusive Heaven

・しかしフィンチ、「グローブスさん」連呼の刑で地味に仕返し。ルートという呼び名は、彼女にとって
 レゾン・デートルみたいなものだものね。どんなシステムもrootを取らなきゃ管理もハッキングも何も
 始まらないんだから。

・一方、リース君がソーンヒルの自宅に着くと、人に銃を突きつけないと挨拶できないサムがいましたよー。
 サムからルートの事を聞いて「NYにいるのか」とリース。えっあんなに警戒してんのにソコ?!その程度?!
 ビックリするわ!せめてざっくりでも居場所ぐらいは掴んでおこうよ…発信機つける相手、間違っとんで。
 サムはサムで、警察が踏み込んできたらマンガのように姿をくらませる素早さ。カーテンひらりて。

・と思ったら、捕まったリース君をちゃんと助けにきてくれるサム。アンタもややこしい子やな(笑)

サム、はァーどっこいしょ★的な。弁護士にはまったく見えない変装がご愛嬌。
$Reclusive Heaven

・「早くハロルドを探さないと」と息巻くリースに「探されたくないみたいよ?あなたには」と
 リースが捕まるようにフィンチが通報した音声を聴かせるサム。これが1回目の試練だったけれど、
 リースは「ルートに言わされたんだ」と即答。 あかんタイプのポジティブシンキングー!
 
残念ながらあなたのボス、自主的に通報してましたから! 

・だからその真意とか思惑をさ、もう少しちゃんと考えようよリース君…時間稼ぎと、アナタを守ろうと
 したんだと思うよあたしゃ…「そんなことフィンチが俺にするわけない!無理やり言わされた!」的な
 思考停止はちょっと危険じゃないかな…そんなだからルートに脳筋扱いでバカにされてんだよ…

・で、ここでフィンチのメガネにGPSを仕込んでいることがサムにバレるわけですが、この時一瞬、
 サムが「キモッマジで?!」的に顔を歪ませるのが好きです(笑)なにはともあれ、無事にリース君は
 拘置されていた警察署から脱出。

ところでサムasサラ・シャヒさん、「Lの世界」の時からオッパイはデカかったけど、腕とかこんなに
マッチョだったかなぁとビックリ。ちゃんと鍛えたりしはったんやろか…女優さんってやっぱりスゴイ。
$Reclusive Heaven

・フィンチとルートは、ソーンヒルのオフィスへ。ここの会話は、ルートでなくとも涙が出かけた。
 「機械じゃないわ。生命よ」というルートのセリフ。PCやその他のITデバイスに依存して生きている
 人間ならば、とてもよくわかる。機械の擬人化というか、Macを修理に出す時「入院させる」なんて
 言ってしまうし「なんでもできる便利な機械」をツールではなく生命ある相棒か何かだと錯覚する。
 スティーブ・ジョブズが初代キャンディカラーのiMacに、一体型のデスクトップであるにもかかわらず
 キャリー用のハンドルを付けたのは「主導権は常にこちら、ユーザーにある」ことの主張だった
 ことなどを漠然と思い出す。機械と人の立ち位置、境界などこのへんはとてもおもしろかった。

・そしてフィンチによって毎晩0時にメモリーも何もかも、主要なコード以外はすべて自動で削除し、
 再起動するようプログラミングされていたマシン。このソーン・ヒルのオフィスで行われている異様な
 入力業務はマシンが一度は吐き出した(削除させられた)記憶を再び入力して元に戻す作業だった。
 ソーン・ヒルそのものがマシンが創りだした架空の人物であり、このオフィスもマシンが創ったもの。
 マシンたんスゲーな!!ペーパーカンパニーどころのハナシじゃないよ!

・「毎晩毎晩、あなたに殺されて…生まれ変わるのね」「マシンは自らの生存を図ったのよ。ここは
 マシンの外付けHDの中。紙と人で出来た!」「一晩かけて記憶を出力し、朝から入力し直すの」と
 涙ながらにフィンチを責めるルートが、うっかり善人で味方に見えるぐらいここはスゴかった。
 OSやその他のシステムを少しでも生命と見る人間には、こんな苛酷で残酷なプログラムはないよね…
 なんかこう、また全然関係ないんだけど「鉄腕アトム」のアトムを造った天馬博士との悲しい関係性を
 思い出した。天馬博士はアトムを造ったもののしょせんはロボットであり、死んだ息子の代わりには
 なれないと失望し遠ざける。でもアトムが「お父さん」と呼び慕うのは、あとにも先にも天馬博士だけ
 というあの悲しい感じ。

・というわけで、ルートとフィンチはマシンの居場所へ。入れ替わるように、今度はここにリースと
 サムが到着します。メガネのGPSは効果を発揮してるけどチョト遅い!

・リースとサムが出会うのは、例のデシマの爺さん。君たちのことは知ってるよ、と余裕ぶっこき。
 そもそも今回のウィルスはデシマが設計したのではなく、あのオルドスのPCにあった。その生みの親、
 その男が今回の事態のすべてを引き起こした…と、リースにフィンチの名を告げます。

・それを聞いたリースの反応は、まずは正直すぎ!そんなだからカーラ様に「なんでもかんでも顔に
 出さないで」とイラつかれるんだよと思ったものの、これがフィンチへの信頼を揺るがす2つめ。
 なんともいえない表情のリースにじわじわと胸が痛くなるものの、銃撃戦でひとまず保留。

・「ハロルドに説明してもらうわ」とキツい口調でつぶやくサムと、リースの表情がもう…
 葛藤はしてる。でも根底は信じてる…?このへんはキリキリ痛かったです。

・マシンの居場所はともかく、0時になればいったんリセットされるマシン→その時にマシンからの
 電話を取った人間が24時間のアドミニストレーター権限を与えられる。その電話が鳴る公衆電話は
 NY市立図書館…ということで、デシマもフィンチ&ルート、そしてリース&サムの全員が集合。

・ルート「ジョンって忠犬よね。私もあんなペットが欲しいわ」。もう人間扱いすらー?!(笑)

・ルートはマシンからの電話を取ってアドミニストレーター権限を手に入れることと、マシンとの
 交流そのものにかなりハイになってる様子。しかし、フィンチが配線を細工したため鳴った電話は
 ルートと、階下にいたリースも応答ができた…

・ここの、0時になってシステムシャットダウン→リブート→デバック→再起動→鳴り響く電話の
 一連の流れはホントにカッコよくて、息を詰めて見入った。

そして電話が鳴り響くなかでの、フィンチからリースへのメッセージ。
なんでだかわたし、このメッセージでめっちゃブワッて泣けたんすけど…!
$Reclusive Heaven

そして、電話を取るリース。受話器の向こうから響く「Can you hear me?」 …続く。
$Reclusive Heaven

デシマの爺さんに言われたアレコレ、そして直前のフィンチからのメッセージ。リースがどんな気持で
電話を取ったんだろうとか、「Can you hear me?」の余韻でじわじわ&ワーッてきてこっちの整理が
なかなかつかないまま次回続く!で発狂するかと思いました。ここだけは録画を溜めて連続で見て
よかったわ…ep10からのアレらとは、またまったく違う緊張感とつらさ、高揚感。リースが捕まる
ep10~ep13あたりはシーズンフィナーレでもおかしくない、いやこれクリフハンガーでもいけるでしょと
思ったけれど、いざこうしてフィナーレ2話を見るとさすがというか…フィナーレに持ってくるお話は
こうでなくてはと感服した次第です。


フラッシュバックシーンの感想まで書けなかったので、また次の記事で。
最後なので、ネチネチ長々といきたいと思います。