久しぶりに書きます。

エスパルスが1年でのJ1復帰の事を書こうかと思っていたのですが、それはまた後日に。


先日11月21日の朝のことです。

実家猫の「りり」が15年と半年の生涯を終え、
虹の橋を渡って天国へと旅立ちました。

りりは清水のあるお宅で生まれ大切に育てられ、
生後3ヶ月ぐらいで我が家の家族になりました。
家の玄関先に咲いていたユリの花から「りり」と名付けました。
(私はユリの花が苦手なのですがw )

病気知らずで元気に育ったりり。
年に一度のワクチン接種の時しか病院に行ったことがありませんでした。

すごくやんちゃで、窓から隣の家の屋根に飛び乗って降りれなくなったり、
外の電線にとまっていた鳥を追いかけて、2階のベランダからダイブしたこともありました。
さすがにダメかと焦りましたが
当の本人は何ごともなかったかのように怪我ひとつなく・・(笑)

私が結婚して実家を出て数年経っても
りりは私やダンナさんが遊びにいくと、
必ず玄関までやってきて出迎えてくれる子でした。
ダンナさんに凄くなついていて、
いつもべったりで寝るときも一緒で。
それを見ている私は本当に嬉しかった。

そんなりりでしたが加齢には逆らえませんでした。

3年程前から腎機能の数値が少し高くなっていて、
食事療法を続けながら年に1~2回の血液検査。
でも腎臓の数値は大きな上昇もなく安定。
普通に高齢猫らしい生活していました。

猫ちゃんの平均寿命は15才といわれています。
今はもっと長生きする猫ちゃんもたくさんいます。

りりは今年の春に体調を崩して1週間ほど通院と点滴。
治療の甲斐あって元気を取り戻しましたが、体はずいぶん小さく軽くなりました。

しかし元気になったのも束の間。
今年の夏ごろからりりの行動がおかしくなり始めたのです。

同じ所をひたすら歩き回り、
狭いところに入り込んでは自分で出てこれなくなり、
食べたことを忘れて何度もごはんを欲しがり、
寝る時間が極端に減り、
呼び掛けても振り向きもせず、
トイレの場所もわからなくなり粗相をする。
認知症の症状です。人間と同じです。

残念ながら猫ちゃんの認知症の治療はないと言われています。
「その時」まで、安全で快適に過ごせるような環境を作り見守るしかありませんでした。
一緒に住んでいない私は本当に辛かったです。
母や妹にお願いしながら、私は頻回に会いに行くことしかできませんでした。


「その時」は想像以上に早く突然やって来ました。

徳島へエスパルスの昇格を見届けに行き、
帰ってきた日の朝でした。

日本平の麓で育ち、スタジアムから聞こえてくる歓声を聞きながら生活してきたりり。
まるでエスパルスの昇格を見届け、
私が無事に帰って来るのを待っててくれたかのようでした。

りりは「その時」の直前まで、いつものようにごはんを食べ歩き回り、
自力で排泄もしていたそうです。

あれ?と異変を感じ様子を見ていたら軽い痙攣、そのまま倒れて動かなかったと妹が話してくれました。

覚悟はしていたつもりでしたが
それにしても早すぎるよ、りり。

私は連絡を受けて直ぐに実家へ向かいました。
りりを抱きしめました。
まだ温かく呼吸が聞こえるような気がした。
穏やかな顔してました。

我が家にはメイちゃんと言う猫がいます。
メイちゃんを家族に迎え入れたのは、りりとの出会いがきっかけだったとダンナさんは言ってくれます。

りりにはたくさんの癒しと歓びと愛をもらいました。
最期はみんなで「行ってらっしゃい」とお見送りしました。

りり、ありがとう。
最期を迎えるまでの3ヶ月、苦しかったでしょう?
よく頑張ったね、お疲れさま。




長々と読んでくださってありがとうございました。
猫ちゃんに興味のない方にはつまらない話だったかもしれませんが、
これを機に動物の命について考えてもらえたら嬉しいです。