山形県の酒田に行ってきた。 日本海に面した港町で、庄内平野の米どころとしても知られているし、写真ファンには土門拳(どもんけん)記念館の街として知られている。

土門拳はかつて大きな影響力を持った写真家で、日本の伝統文化や庶民の生活を撮り続けた人物だ。 「絶対非演出・絶対スナップ」という言葉で知られていて、撮影対象者に演技させることを嫌い、ありのままの瞬間を切り取ることにこだわったらしい。 入館してすぐ、代表作の「室生寺」シリーズが展示されていて、白黒写真なのに奈良の古寺の空気感がそのまま伝わってくる感覚があった。 写真が「記録」を超えて「表現」になっている、という言い回しをどこかで読んだことがあるけど、ここに来てその感覚が少しわかった気がした。

記念館のそばには最上川の流れがあって、川沿いに散歩道が整備されている。 昼を食べに入った食堂では、庄内産のつや姫というブランド米の定食があった。 つや姫は山形県が開発したブランド米で、粒が大きくて甘みが強いことで知られているらしく、確かにご飯だけでも満足できる味だった。 あとイカの塩辛もついていて、「米と塩辛」という組み合わせがとにかく強かった。

港の周辺も歩いた。 山居倉庫(さんきょそうこ)という明治時代に建てられた大きな米の倉庫群があって、ケヤキの大木が並ぶケヤキ並木と合わさって、落ち着いた風景になっていた。 かつては米の積み出し拠点として機能していた場所で、土蔵造りの建物が今も現役で使われているのは珍しい。

夜は日本海の海の幸を中心に、地元の居酒屋でちびちび飲んだ。 岩ガキ、寒鱈(かんだら)の白子、庄内麩(ふ)を使った料理など、初めて食べるものが多かった。 寒鱈の白子って滑らかでミルキーで、これが旨すぎて追加注文してしまった。

宿に戻ってスマホを見ていたら、写真関係のフォーラムで「機材整理した」という投稿が目に入った。 趣味での機材整理という話で、カメラ本体からレンズ、三脚なども含めて使わないものを売ったらかなりの金額になったとのこと。

趣味の整理つながりで思い当たるのがバイクのことで、最近また乗れていない。 写真の機材と同じで、使わないまま置いておくより、価値があるうちに売る方が合理的かもしれない。 帰ってからウェブの査定ページで価格の目安を確認してみた。 バイク買取

酒田は思っていたより面白い街だった。 土門拳記念館はまた時間をかけて訪れたい場所になった。