こんにちは
先月の英語教室のハロウィーンパーティーでは
ゲームをしたりお菓子をもらったり
娘はとても楽しかったみたいです
そのせいかハロウィーンが過ぎても数日間
黒猫の仮装で毎日過ごしたいような様子でしたが
そういうわけにもいかないので・・・
「次はクリスマスが来るからね」って言いました
ここでもそろそろクリスマスのことを考え始めないといけませんが
読書の秋・・芸術の秋・・食欲の秋・・などなど
今月は秋に読みたい絵本を紹介していきますね
『ふたごのうさぎ』(NHK出版)
著者: ダフネ・ロウター
文章がまったくない絵本です
しかし、絵の中にたくさんの情報や仕掛けが隠されているので、
そういったものをよく観察して見つけ出して、
読者が自分で好きなように物語を作れます。
いつも仲良しな双子の男の子と女の子。
「ああ、もうこの寝坊助!早く起きてよ!」
相棒のニワトリも一緒にのんびりおいしい朝ごはんです。
男の子はミルクをブクブク。「今日は何をしようかな・・」
まずは宝物がいっぱいの屋根裏部屋で
ファッションショーが始まりました!
女の子はネックレスでオシャレに、
男の子は着ぐるみでこわーい怪獣に変身です。
「ねえ、かわいい傘見つけたからお庭に行かない?」
女の子が言いました。
雨上がりの庭には大きな水たまりができていて・・・
・・と、まぁ、例えばこんな感じでしょうか・・
とにかく絵をヒントに自分で自由に物語を作っていいので
双子やニワトリなど登場人物の名前も読者が決められます
大抵の絵本は文と絵があるので受け身な読書になりがちですが、
こういう絵だけの絵本は積極的に考える読書になるしかないので
観察力・想像力・創造力をたくさん使って
著者になったようなつもりで楽しめます
朝の起床シーンから始まって最後が夜眠るシーンなので、
時間の流れがあることにはすぐ気付くと思いますが、
ある1日の出来事なのかなと思いきや
2人の服装や風景など細かいところをよく見てみると
実は季節も移り変わっていたりします・・
あとは左ページのアイテムを絵の中から探すゲームもできます
1つのアイテムは2ページ連続で登場するので
1つの絵の中で見つけたら次のページの絵でもまた
同じアイテムを探すことができます
他にもいろんな遊び・楽しみ方が隠されているかもしれないので
ぜひ何度でも読んでみてほしい絵本です
著者のロウター自身の子どもが男女の双子で
この絵本の双子のうさぎはその子たちがモデルだそうです
光と影、質感の表現、色の配し方が特に上手だなと感じました
双子の何気ない無邪気な表情・行動をさっと見つけて
瞬時に切り取って描き出していて凄いと思います
小さい頃からずっと絵を得意とし、美大で学び、教鞭もとった
ロウターの初の絵本作品がこの本だそうです
よかったらどうぞ色々な楽しみ方で読んでみてくださいね