ひさーーーしぶりに更新!!
ランナー膝として知られ、特にこの冬の時期、長距離選手などに多い腸脛靭帯炎について、これまでに得た知識とそこからの私の考えをまとめてみようと思います。
まず、腸脛靭帯炎とはいわゆる「ランナー膝」のひとつ。
【痛くなるとき】
ランニングなど、膝の屈伸運動(曲げ伸ばし)時
【痛くなる部位】
大腿骨外側顆のガーディー結節(腸脛靭帯がこすれることにより痛みが出現)または、腸脛靭帯の付着部である脛骨外側顆周辺
【原因】
主因はオーバーユース(走りすぎ)。他に、フォームの乱れや、靴や地面などの環境要因。
走りすぎは走りすぎでも、同じ長い距離を走っても腸脛靭帯を痛める人もいれば痛めない人もいます。その理由が、ランニングフォームの乱れや、靴や地面などの環境要因にあるのだと考えます。
【対処・治療の基本方針】
基本方針は、2パターンあると思います。あくまで、私の考えだけれども。
方針その1:まず安静
腸脛靭帯炎の主な原因はオーバーユースとされています。
なので、極端な話、走らなければ治る(はず)。
レースや練習のプランにもよると思いますが、もし、休んでいい時期なのであれば、1・2週間ほど休むというのもひとつの手だと思います。
その間、走らない代わりに、自分のランニングフォームを見直し、改善するために必要な筋肉をつけたり、ストレッチなどのセルフケアをしっかりすれば、さぼりではないしそういう時期も時には必要かもしれません。
方針その2:走りながら
一方で、休めない人、休みたくない人はいると思います。
痛みと付き合いながら、練習後のアイシング、フォームの改善、セルフケアをしっかり行い、練習を続けるのももうひとつの選択肢としてありだと思います。
どちらの方針で治療・対処するのが良いのか、今のところ私の見解は定まっていません。
各人の事情、考えによって選んでもらったら良いかなと思います。
【具体的な対処・治療法】
方針その1・その2のいずれにしても①アイシング、②ストレッチングなどのケア、③ランニングフォームの見直し、③環境要因の見直しが必要だと考えています。
①アイシング
運動後や、痛いときは、アイシング!
アイシングの方法は、氷嚢(アイスバッグ)またはビニール袋に氷+少しの水を入れて、痛いところを10~15分ほど、感覚がなくなるくらいまで冷やす。氷だけでもいいけれど、氷水が一番冷たいらしい。
最初は冷たくてひりひりすると思うけれど、冷やしてるうちにその感覚がなくなっていくのでそのへんで止めてください。
②ストレッチングなどのケア
腸脛靭帯は、太ももの外側面についている靭帯で、大腿筋膜張筋(腰の出っ張った骨から出ている細い筋肉)と大殿筋(おしりの筋肉)がつながっています。
なので、これらの筋肉およびその周りの筋肉の緊張を取ることが必要です。
股関節まわりの筋肉は全体的にストレッチングしたほうがいいと思いますが、その中でも、おしり、太ももの前(大腿四頭筋)、太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチが重要だと思います。自分の知っているストレッチや、Zamstのホームページを参考に…。
ちなみに、ストレッチは練習前にじっくりやるというより、練習後や、おふろの後などにするのをおすすめします。
※腸脛靭帯やそのまわりの筋の解剖学については、末尾の写真たちを参照
③ランニングフォームの見直し
腸脛靭帯炎の原因となりうるフォームとしては
・外側接地(足の小指側で接地→膝が外に逃げる)
・外また、内また(足先が外に向いたり内に向いたりして膝がねじれている)
・脚が内側に入る(股関節内転)
などだと思うので、これらに当てはまる方はフォームを再考した方が良いかもしれません。
いずれも、太ももの真横を走る腸脛靭帯にストレスを与え、炎症の原因となってしまいます(どういうフォームが腸脛靭帯を引っ張ってしまってストレスを与えるか、腸脛靭帯の走行からイメージしてください!)。
意識するだけでもだいぶ変わると思うので!!
④環境要因の見直し
腸脛靭帯炎にとってよくない環境は
・硬い地面(アスファルトなど)
・硬いシューズ(ソールがすり減っている、薄くてクッション性がないなど)
・下り坂
などが挙げられます。いずれも、腸脛靭帯にかかる衝撃・負荷を助長してしまうためです。
長い距離を走る時やしばらく休んで復帰する時には、可能ならば土の上を走ることをおすすめします。また、トラックを同じ方向で回り続けると左右のバランスがおかしくなって痛みにつながる可能性もあるので、時には逆方向でも走るようにしたらいいと思います。
私はこんな感じで腸脛靭帯炎を理解しています。
世の腸脛靭帯炎に悩む方々に役に立つかはわからないけれど、参考にしてみてください。
知り合いの皆様、自分はどうなの?とかあれば気軽に相談してくださいな。
未熟者ですががんばって考えます。考えましょう。
●付録:プロメテウス解剖学アトラスより
大腿外側面(右脚を外側から見た図)

大腿後面(右脚を後ろから見た図。太ももの裏面)

大腿前面(右脚を前から見た図。太ももの表側)

大腿前面(上の写真から表面にある筋を切ってより深部にある筋を示した図。腸脛靭帯の付着部が示されているのでチェック)

●参考文献・URL(最終閲覧日:2015年1月21日)
・東洋医学治療センター
→専門用語がわかる人にとっては、説明がわかりやすいと思います。
・Zamst 鉄人に聞け!
→これもわかりやすい。医療編とトレーナー編があり、ストレッチなども載ってますので参考に…
・プロメテウス 解剖学総論/運動器系第2版.医学書院.2011年.P.497-501
ランナー膝として知られ、特にこの冬の時期、長距離選手などに多い腸脛靭帯炎について、これまでに得た知識とそこからの私の考えをまとめてみようと思います。
まず、腸脛靭帯炎とはいわゆる「ランナー膝」のひとつ。
【痛くなるとき】
ランニングなど、膝の屈伸運動(曲げ伸ばし)時
【痛くなる部位】
大腿骨外側顆のガーディー結節(腸脛靭帯がこすれることにより痛みが出現)または、腸脛靭帯の付着部である脛骨外側顆周辺
【原因】
主因はオーバーユース(走りすぎ)。他に、フォームの乱れや、靴や地面などの環境要因。
走りすぎは走りすぎでも、同じ長い距離を走っても腸脛靭帯を痛める人もいれば痛めない人もいます。その理由が、ランニングフォームの乱れや、靴や地面などの環境要因にあるのだと考えます。
【対処・治療の基本方針】
基本方針は、2パターンあると思います。あくまで、私の考えだけれども。
方針その1:まず安静
腸脛靭帯炎の主な原因はオーバーユースとされています。
なので、極端な話、走らなければ治る(はず)。
レースや練習のプランにもよると思いますが、もし、休んでいい時期なのであれば、1・2週間ほど休むというのもひとつの手だと思います。
その間、走らない代わりに、自分のランニングフォームを見直し、改善するために必要な筋肉をつけたり、ストレッチなどのセルフケアをしっかりすれば、さぼりではないしそういう時期も時には必要かもしれません。
方針その2:走りながら
一方で、休めない人、休みたくない人はいると思います。
痛みと付き合いながら、練習後のアイシング、フォームの改善、セルフケアをしっかり行い、練習を続けるのももうひとつの選択肢としてありだと思います。
どちらの方針で治療・対処するのが良いのか、今のところ私の見解は定まっていません。
各人の事情、考えによって選んでもらったら良いかなと思います。
【具体的な対処・治療法】
方針その1・その2のいずれにしても①アイシング、②ストレッチングなどのケア、③ランニングフォームの見直し、③環境要因の見直しが必要だと考えています。
①アイシング
運動後や、痛いときは、アイシング!
アイシングの方法は、氷嚢(アイスバッグ)またはビニール袋に氷+少しの水を入れて、痛いところを10~15分ほど、感覚がなくなるくらいまで冷やす。氷だけでもいいけれど、氷水が一番冷たいらしい。
最初は冷たくてひりひりすると思うけれど、冷やしてるうちにその感覚がなくなっていくのでそのへんで止めてください。
②ストレッチングなどのケア
腸脛靭帯は、太ももの外側面についている靭帯で、大腿筋膜張筋(腰の出っ張った骨から出ている細い筋肉)と大殿筋(おしりの筋肉)がつながっています。
なので、これらの筋肉およびその周りの筋肉の緊張を取ることが必要です。
股関節まわりの筋肉は全体的にストレッチングしたほうがいいと思いますが、その中でも、おしり、太ももの前(大腿四頭筋)、太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチが重要だと思います。自分の知っているストレッチや、Zamstのホームページを参考に…。
ちなみに、ストレッチは練習前にじっくりやるというより、練習後や、おふろの後などにするのをおすすめします。
※腸脛靭帯やそのまわりの筋の解剖学については、末尾の写真たちを参照
③ランニングフォームの見直し
腸脛靭帯炎の原因となりうるフォームとしては
・外側接地(足の小指側で接地→膝が外に逃げる)
・外また、内また(足先が外に向いたり内に向いたりして膝がねじれている)
・脚が内側に入る(股関節内転)
などだと思うので、これらに当てはまる方はフォームを再考した方が良いかもしれません。
いずれも、太ももの真横を走る腸脛靭帯にストレスを与え、炎症の原因となってしまいます(どういうフォームが腸脛靭帯を引っ張ってしまってストレスを与えるか、腸脛靭帯の走行からイメージしてください!)。
意識するだけでもだいぶ変わると思うので!!
④環境要因の見直し
腸脛靭帯炎にとってよくない環境は
・硬い地面(アスファルトなど)
・硬いシューズ(ソールがすり減っている、薄くてクッション性がないなど)
・下り坂
などが挙げられます。いずれも、腸脛靭帯にかかる衝撃・負荷を助長してしまうためです。
長い距離を走る時やしばらく休んで復帰する時には、可能ならば土の上を走ることをおすすめします。また、トラックを同じ方向で回り続けると左右のバランスがおかしくなって痛みにつながる可能性もあるので、時には逆方向でも走るようにしたらいいと思います。
私はこんな感じで腸脛靭帯炎を理解しています。
世の腸脛靭帯炎に悩む方々に役に立つかはわからないけれど、参考にしてみてください。
知り合いの皆様、自分はどうなの?とかあれば気軽に相談してくださいな。
未熟者ですががんばって考えます。考えましょう。
●付録:プロメテウス解剖学アトラスより
大腿外側面(右脚を外側から見た図)

大腿後面(右脚を後ろから見た図。太ももの裏面)

大腿前面(右脚を前から見た図。太ももの表側)

大腿前面(上の写真から表面にある筋を切ってより深部にある筋を示した図。腸脛靭帯の付着部が示されているのでチェック)

●参考文献・URL(最終閲覧日:2015年1月21日)
・東洋医学治療センター
→専門用語がわかる人にとっては、説明がわかりやすいと思います。
・Zamst 鉄人に聞け!
→これもわかりやすい。医療編とトレーナー編があり、ストレッチなども載ってますので参考に…
・プロメテウス 解剖学総論/運動器系第2版.医学書院.2011年.P.497-501