山口市『菜香亭』を久しぶりに訪ねたら新鮮だった件 | もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

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山口県民になって数年…
日々のエピソードや感じたコトをこじらせながら綴っていきたいと思います。



今日は特に予定も無かったので、のんびりとクロスステッチ刺しながらラジオがわりにYouTubeを視聴していたRieruです★

YouTuber『ミスター武士道』さんによる『戦国BANASHI』というチャンネルが好きなのですが、『〖歴史好きあるある〗大河ドラマでありがちな〇〇を再現!』という番組が的を獲ていてツボでした。


全部で5つあったのですが、①『「好きな武将は?」と聞かれた時めちゃくちゃ気を遣う』は分かります!
確かにマイナーな武将を答えて変な空気になるのもな〜と、気を遣って中学校の教科書に出てきた武将を言うってやつですね。

・・・てか、『依田信蕃(よだのぶしげ)』って誰ですか?


イテテ


(武田家の家臣で、徳川家康の侵攻を2度に渡り防ぐ。武田家滅亡後は家康に仕え、真田昌幸を寝返らせる。戦死後、家康が泣いたとか泣かなかったとか・・・死を惜しみ信蕃の息子らに松平姓を与えた)


Rieruの戦国知識が穴だらけということが分かったところで、去る目の日に、山口市内をウロウロした話をば。
せっかく最寄り駅から電車と列車に揺られ、山口駅まで来たのだからと、『山口県立美術館』・『山口市立歴史民俗資料館』にお邪魔しました。(ランチは『Meat Experts B団』さんへ)
そして『瑠璃光寺五重塔』へも赴き、その足で久しぶりの『菜香亭(さいこうてい)』へ。

△ 菜香亭には今もアマビエ様が!



こちらの市民ギャラリーで、気になっていた展示会が催されているということで。
それが6日間で、次の日が最終日というじゃないですか。この機を逃してはならぬ!

菜香亭には入口が2箇所あり、下の画像はあまり利用されない側です。今回はこちらから入ることに。


2箇所の門柱は1対ずつあるので、合計4本あることになりますが、今回なぜか妙に気になりました。
いつもはスルーなのに?

表札には、『祇園 菜香亭』とあります。


元々の名前が『祇園菜香亭』で、ご存知、格式の高い料亭でした。
八坂神社の境内にありましたが、天花(てんげ)に移築され、当時の面影を残しています。


移築に尽力された方には、感謝しかないですね。
全てを移築することは叶いませんでしたが、それでも十分ですよ。
下の画像の写真が、以前の門構え。


木々が多くて素敵ですね。

建物内では、移築前の写真を観ることが出来ます。
その中で1番驚いたのはコチラ☆


屋根に池があるー!こりゃ面白い!わざわざ庭に造らなくても、なるほど、屋根か〜。
移築後の屋根には池はありませんが、ガラス越しに梁など、内部を見ることが出来ます。


観覧料100円が必要ですが、著名人の扁額29枚を観ることも出来ます。
まずは、西控えの間から大広間(中の間)に行く手前に掛けられている、井上馨さん筆による『菜香亭』と書かれた扁額。


スタッフさんが丁寧に教えてくださったのですか、この『香』は、ご自分の名前『馨』を使ったのでは?と。
菜香亭を開いた齋藤幸兵衛(萩藩の台所支配人)の『齋』と『幸』から読みを取って、当て字で『菜香亭』・・・『菜幸亭』でも合いそうですね。

全ての扁額は紹介出来ないので、いつかおいおい。
今回は井上馨さん(俳優は福士誠治さん)も大河ドラマ『青天を衝け』に登場したので、大河繋がりで伊藤博文さんの扁額を。

一家天地自春風』(いっかのてんちおのずからしゅんぷう)
“皆が一つの家族のようになったらおのずと春風が吹く”

なるほど・・・てか、博文さん役の山崎育三郎さん、イケメン過ぎでしょ!


イテテ


(お静かに)



そして、金井勇太さん演じる三条実美さんの扁額もありました。

快作楽』(かいをたのしみとなす)
“何事も気持ち次第で喜びとなる”

なるほど・・・こちらに扁額があるということは、実際に足を運ばれていたということで、なかなかすごい料亭でありますね。

コチラ上座・・・の、右半分。


おっ、たくさんの写真の画像を貼ってデザインされた瑠璃光寺五重塔のタペストリーが掛けられています。

本物の五重塔を拝見してまだ30分ぐらいしか経っていなかったのに、このような作品が見れるとは。


運命感じます。・・・建物に?てか、たまたまよね。

さて、上座からの景色は!


広過ぎ!でも、ここで披露宴も行われていたというのだから、この位は必要だったのかと。

ちなみに板間になっている入側縁ですが、畳敷だった頃もあったそうです。


こんな感じに。


障子を外せば、さらに広く使えたというわけですね。
目を閉じて耳をすませば、その頃に盛り上がっていた人々の声や、乾杯の乾いた音までしてきそうです。

明治期から戦前まで使われていたという、輪島塗の蓋付き菓子椀が展示されていました。


『富士十九景』らしく、一個一個絵柄が違うんですよね。
私のお気に入りはコチラ☆


大臣クラスのみ使われた椀らしいので、それはそれは大事に運ばれたり、仕舞う時も気を使っていたのだろうと思います。
貴重な品々は、コチラにも☆


ルビー色した、華奢なワイングラス。24金をガラスに溶かしたというから驚きです。
金を入れると赤色になるんですね。他に、銅・コバルト・セレン+カドミウム・チタンといった金属(酸化物)を混ぜることによって赤色になるようです。
こちらのワイングラスは、明治20年頃に購入されたらしく、博文さんもこれで飲んだという記録があるのだとか。

こちらの入れ物も同じ頃に購入された物のようで、菜香亭に洋食堂を開設した時の物。


説明札を見ると『有田焼珈琲茶碗』とあり、これでコーヒーを提供していたようです。クール♬.*゚・・・てか、縁を持たないと熱いよ!


アチチチチ


(小さな濡れた布巾持てばイケる)