ニュースでこの先一気に寒くなると聞いて、暖かい部屋の中にいますが身震いをしてしまったRieruです★
昔から、暑いのより寒い方が苦手…いや、近年では暑いのも苦手に…生きづらいです。
昨夏は山口県長門市にある湯本温泉街を散策したのですが、冬の温泉街の雰囲気はなんとも言えないですね。
温泉街には『玉造温泉で神様さがし「神話の情景」オブジェ』と銘打った看板があり、9体ものオブジェが玉湯川沿いにあることを教えてくれます。
旅行雑誌にも2冊に1冊は(多分)紹介されているので、私たちは前もって探す気満々でした。
…いきなりあったー!
高天原(たかまがはら)を追われた須佐之男命(すさのおのみこと)は、出雲の国、肥の河の川上、鳥髪(とりかみ)と言うところに着きました。
川をさかのぼると、年老いた男女と美しい櫛名田比売(くしなだひめ)が泣いていました。わけを聞くと、毎年、八俣大蛇(やまたのおろち)がやってきて、これまで七人の姫がさらわれました。今度は櫛名田比売がさらわれるさだめだというのです。かわいそうに思った須佐之男命は、「姫を妻にくれるならば、八俣大蛇を退治する」と約束しました。
八つの頭、八つの尾のある恐ろしい大蛇と聞き、八つのかめに酒を入れ、やってきた大蛇に酒を飲ませ、酔いつぶれた大蛇を退治しました。このとき、大蛇の尾から素晴らしい剣が出てきたので、須佐之男命は天照大御神(あまてらすおおみかみ)にさしあげました。
須佐之男命は、櫛名田比売と出雲の国 須賀にきたとき、「気分がすがすがしい」と言って、ここに新居の宮をつくり、櫛名田比売と住みました。宮を造ったとき盛んに雲が立ち昇ったので歌をよみました。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を
和歌のはじまりといわれています。
△ 雨の雫がよだれみたいに…
・肥の河 島根県斐伊川
・鳥髪 島根県船通山
・剣 草なぎの剣
・須賀 島根県雲南市大東
生憎の雨でしたが散策後半に見た時は西日が差し、より立体的に。
ドラマティックです![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
…という感じで2体目のオブジェへ。
こちらが2体目。ああ、有名な因幡の白兎ですね!
『因幡の白兎神話』
須佐之男命を祖神とする大国主命(おおくにぬしのみこと)の兄弟たちは、大変美しいと評判の八上比売(やかみひめ)に求婚するために因幡の国に向かいました。
このとき、大国主命は荷物が入った袋を背負わされ、一緒に出かけました。
気多(けた)の岬にやってきたとき、ワニ(サメ)をだまし、ワニの背中を踏んで海を渡ろうとして、ワニに丸裸にされた兎がいました。
兄弟神たちは兎に「潮水を浴びて風にあたって寝ておれ」と教えました。兎は教えられたとおりにすると、皮膚が風に吹かれてひひ割れして、いたみ苦しんでいました。
最後にやってきた大国主命は「真水で身体を洗って蒲の花粉をまきちらし、その上に寝ておれ」と教えました。教えのとおりにすると兎の身体は元どおりの真っ白な姿になりました。
兎は大国主命に「八上比売はあなたと結婚されるでしょう」と言いました。
兎の予言どおり八上比売は「大国主命と結婚します」と言いました。
こうして大国主命と八上比売は結婚することになりました。
・因幡国 鳥取県
・気多岬 鳥取県白兎海岸
この話を初めて読んだ時、丸裸に潮水なんて目に遭った事無いのに全身が痛いような感覚に襲われました。兎はこんな感じだったのか…神様のくせに残酷な!とも思いました。
…で、どうしてお金が供えられているのか、とっても不思議!
アイタタタ
(八俣大蛇退治神話には無かったのに)