広島3日目は呉へ。
まずは大和ミュージアムへ。(正式名称:呉市海事歴史科学館)
そこで「人間魚雷」としてお若くして散った方の肉声を聞くことができました。
慶應を卒業。
そして、君は長男だから行かなくて良い、と言われたのに
「うちには弟がいるのでかまいません」
と言って乗ったそうです。
肉声は、こっそり録音されていたものでした。
塚本さんの遺言(肉声)
父よ、母よ、弟よ、妹よ、そして長い間育んでくれた町よ、学校よ、さようなら。
本当にありがとう。こんな我儘なものを、よくもまあ本当にありがとう。
僕はもっと、もっと、いつまでもみんなと一緒に楽しく暮らしたいんだ。愉快に勉強し、みんなにうんとご恩返しをしなければならない。
(中略)
然し僕はこんなにも幸福な家族の一員である前に、日本人であることを忘れてはならないと思うんだ。
日本人、日本人、自分の血の中には三千年の間受け継がれてきた先祖の息吹が脈打っているんだ。
(中略)
人生二十年、余生に費やされるべき精力の全てをこの決戦の一瞬に捧げよう。
(中略)
みんなさようなら!元気で征きます。
全文、本当に是非日本人全員に聞いてほしい。
二度と同じ過ちを繰り返さないために、平和ボケで茹でガエルになってる我々ができる事といったら、まず「知る」ことでしょ?
奇しくも、私はいま
「戦争とパンデミックのない世界へ」
という稲本正師匠の新刊、その手書き原稿を文字起こしする作業を手伝わせていただいております。
知らなかったこと、たくさん書いてある。
戦地に行かれた稲本先生のお父様のお話。
日本でまったお母様のお話。
こう言う話ってどんどん聞く事、知る事ができなくなってしまうんです。
それを「文字」という形で、この世に質量を与えてくれた先生の本は
多くの人に届くべきものだと思います。
そしてその経験を踏まえて、原子物理学者であり、森の人であり、国産アロマの黎明期を作った先生がどのような提言をするのか、
自分の目で確かめたくありませんか?
一旦、出版のためのクラウドファンディングは達成していますが、
予算が増えると本をハードカバーにできたりします。
ちゃんとした形で、後世に遺すべきご著者だと、私は思います。