3月21日は、母の祥月命日です

先日、十三回忌法要を行いました

姉夫婦と私だけで、ひっそりと…



13年前、母は、膵臓がん・余命半年と診断されました


母の希望は『自宅で最期を迎えたい』


診断後、私はすぐに仕事を辞め、ずっと母と一緒に過ごしました


旅行に行ったり、おいしいものを食べたり…
とにかく、できることは何でもしたい!という思いでした


母は希望どおり、一度も入院することなく、娘たちに見守られながら、自宅で最期を迎えました



できる限り、母の希望を叶えたつもりですが


実は、私、後悔していることがあります



母が亡くなる1ヶ月ぐらい前の出来事だった…と思います


母は、抗がん剤の他、たくさんの薬を飲んでいました



ある朝、母が突然
「薬…飲みたくない」


薬の副作用で口内炎ができたり、たくさんの種類を飲むので、それだけでお腹がいっぱいになって、苦痛だったのでしょう


しかし、その言葉を聞いた私は

「ダメ!大事な薬なんだから!」

思わず強い口調で言ってしまいました



「りら、こわい…」

癌のせいで、痩せて…痩せて…小さくなった母

叱られた子供のように、うつむいている母を見て、ハッと我に返り


「ごめんごめん。じゃ、抗がん剤と利尿剤だけ飲もうか」


「うん。それなら飲める」



私も必死だったんです

余命半年とわかっていても、一日でも長く一緒にいたくて

奇跡が起きないかな、と思ってみたりして


そんな焦りから、つい口調が強くなってしまったんですよね…


あの時の悲しそうな母の姿を思い出すたび、切ない気持ちになります



12年経っても

たぶん、この先もずっと私の中に残り続ける後悔です