『さぁ、そろそろ来る頃か?』
「じゃ、ばいばーい!!!」
僕の名前は叉幸 由良(さゆき ゆら)、高校一年生。
ちなみに家は神社。
一人称は僕だけど女だったり←
見た目が中性的で声もハスキーだから男の子と間違えられることも多々あり。
女子にコクられることも多々あり。
ま、それだけを除けば普通の高校生なんだけどね。
さて、自己紹介も終わってちょうど家に着いたとこだし、僕の物語を始めることにしようか。
「ただいま...って、母さんいないか......」
神社の離れにある自室に向かい、母が居ないのを確認する。
「ま、どうせまた仕事でしょ。」
母は仕事で出掛けることが多く、父は神主をしているので家では一人でいることが多い。
別に寂しいと思ったことはないが、やはり家族一緒に居たいという気持ちはある。
鞄を置き制服から着替えようとした時、何か光るものを見た。
「......何だろ?」
その光は浮いており、小さながらも眩い光を放っている。
「......蛍?」
だがこんな都会で蛍などいるはずもない。
そう思いながらその光に触ると、目が眩むほどの光を発した。
「うわ、ちょっ!!!???」
———次の瞬間、視界が元に戻ったときに見たものは青空だった。
「.........ハァ!!!!!?????」
明らかに落下している感覚。
自分の皮膚に空気を切る感覚を感じる。
下の方を見れば、街が小さく見える。
しかし、建っているのはビルではなく、街を囲むような塀や大きな宮殿であった。
......今こんなに冷静に分析出来ている自分に称賛を送りたい。
しかし、人間案外こういう場面に直面するとかえって驚かないのかもしれない。
「とか思ってる場合じゃなく!リアルに死んじゃうよ!!??」
しかし、いきなり空気を切る感覚が無くなったと思ったら僕は町の道の真ん中にいた。
周りの人達はアラビアンな服装を着ており、制服を着ている僕は異様に写ってるらしく、チラチラと近くを通る人に見られた。
「え......ここ......どこ?」
