介護施設の理念は、施設運営の根幹をなすものであり、職員一人ひとりが共有し理解することで、質の高い介護サービスの提供に繋がります。しかし、理念が職員に共有されていない場合、様々なデメリットが生じる可能性があります。

まず、サービスの質やチームワークの低下が懸念されます。理念が共有されていない場合、職員は個々の価値観や経験に基づいて行動します。そのため、利用者への対応に一貫性がなくなり、サービスの質が均一化されません。職員によって対応が異なると、不安や不信感を抱く原因となるでしょう。理念が共有されている場合、職員は共通の目標に向かって協力し連携できます。しかし、理念が共有されていないと、職員は個々の業務に終始し、チームとしての連携がうまくいかなくなります。また、職員のモチベーションも低下するでしょう。理念は、職員が仕事をする上での指針となるものであり、自身の仕事が社会に貢献しているという実感を与えます。しかし、理念が共有されていない場合、職員は日々の業務に追われるだけで、仕事に対する意義や目標を見失ってしまうことも考えられます。そして、結果的に離職率の上昇に繋がるかもしれません。

このほか、利用者やご家族からの信頼を損なう可能性もあります。理念は、施設がどのような介護サービスを提供したいのかを示すものであり、利用者様やご家族はそれを参考に施設を選びます。しかし、実際の介護サービスが理念と異なっていた場合、不満やクレームにつながるでしょう。これらのリスクを回避するためには、施設全体で理念の共有に取り組む必要があります。定期的な研修や勉強会を開催し、理念の内容や重要性を職員に周知徹底することが大切です。

介護施設において就職や転職を希望する場合、働く介護施設はどのように決めたらよいのでしょうか。就業日数、給料、勤務時間、休日の取り方など、人によって何を重視するかは大きく異なるでしょう。多くの条件を提示している場合もありますので、時間をかけて比較検討をすることが重要です。

それでも決められない場合、興味を持った介護施設の企業理念を見てみるのもよいかもしれません。企業理念はその名の通り、その介護施設もしくは施設を経営している会社の理念になります。その施設が何を重要視しているのか、どのような思いで立ち上げられたのか、などが記載されていることが多く、施設の所長など、役員の思いを知ることができます。すなわち、企業理念を読み込むことによって、その施設の成り立ちから今現在、これから先、どのような成長をしていきたいのかなどのビジョンを見ることができるのです。その施設で働いている人達は少なくともその企業理念に共感、理解をしている人達が多いでしょうから、ほかの条件でも興味を持てて、企業理念にも共感ができたのであれば、そこで働いてみる動機のひとつになるのではないでしょうか。

介護施設という他のスタッフとの協力が必要な職場において、自分と似た思いの人達の中で働くということは、多くの面でメリットになります。就職、転職をする際には、採用条件だけではなく、その施設がどのような企業理念を掲げて設立されたのか、確認してみるのもよいでしょう。>>>併せて読みたいサイト→http://kaigo-kotowari.com