なんにもない
空を見上げて
ああ
生きるってことから
逃げだそうとする

犬たちは
とことことことこ
まっすぐに歩いて
時々わたしの顔を
まっすぐに見上げる

夕方のゆるい太陽が
辺りを照らして
土の香りがたちこめる

歩く
歩く
歩きながら思うのは
いつかの思い出だけだ

私の影は私について来ているだろうか

広い通りへ出ると
視界は広がり
眩しさに怯えてしまう
ああ
大きな山が今日も美しかった





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