K-7(1台目/総レリーズ1.2万)+Tamron 18-200 XR DiⅡ。最悪壊れてもいいや、という感じの撮影(水辺や雨天時、その他アクティブな撮影)に持ち出す時の十八番セットになっている。本体8500円、レンズ5500円と、2つ合わせて総額1.5万円未満で入手したものだ。無論、状態はカビクモリ等無く良好で、かなりいい買い物だった。



前項では主にメリットを挙げたが、フラッグシップとはいえ古い機材、今では普通になった機能なども無い或いは十分でないことも多い。

・AFが遅い&精度が微妙
高速がウリの位相差検出式AFだが、かつてPENTAXのAF機構は動体を撮るには心許なかった(→これはK-5系を経てK-3でかなり良くなった)。また、背景に模様のパターンがある場合(ビル壁面を広角で見た時など)や背景に赤色があると日中でもAFが迷う。人の多いところでAFが迷って「ジーコジーコ」と間抜けに音を鳴らした時には死にたくなった。ちなみにこのAF問題もK-3以降の機種は大幅改善されている。

・レリーズ優先にできない
これは大問題で、AF-Cの時(半押ししている限りAFを続行する)でさえ、合焦を検知できないとシャッターが落ちない。AFボタンに「AFキャンセル」を割り当て、これを押しつつレリーズすれば強制レリーズになるが、AFをキャンセルしているのでAF-Cにはならない(ボタンを押した時点で動体追尾も終了してしまう)。

つまり、鉄道や動物の撮影といった動体撮影には、ぶっちゃけまるで使い物にならない。これも、最近の機種ではレリーズ優先にできるようになったようだ。


要するに、高速なAFや追尾しつつの連写を求める動体撮影には全く向かないということだ。
風景や静止物を撮るぶんには最強コスパのカメラだと思う(当時スゴい値段したフラッグシップが1万で買えるのだ)が、撮影シーンは選んでしまう。やはり10年の進歩は大きいようだ。