「ここの5階。
タンがめちゃくちゃ美味い店なんだよな。」
よくよーく、雑居ビルの看板をみると、2階、3階はスナックが入っていて、5階に「肉処」と書いていました。
本当によくよく考えると…
風俗街、特にキャバクラ・クラブが密集している地帯って、金額もお高くて、しっぽり出来るお店多いじゃないですか。アフターとか同伴とか。
デートでここらへんに連れて来られても別に変では無いのに、相手が相手だけに、実際、肉処に入って、まじの焼肉屋さんだと分かるまで100%の気持ちで疑っていました
カウンターに着席して、
「飲み物、何にする?」
って言葉に、
「私、お酒は飲めませんから、ジュースにします!!カルピスでお願いします!!!」
と「酒に酔わせて…とか無理だかんな!」的圧力をかけたのに、
「一緒一緒。俺もお酒飲めない
でも格好悪いからビール一杯だけ頼むわ。」
って拍子抜けするくらいの返答が返ってきて、ビール一杯と水を頼まれたのですが、本当に弱いのかしら???
周りにアルコール一杯目とお水を一緒に頼む人が今までいなくて…
そこから、かつてのノン社長さんみたいなお肉の頼み方をされて、
(メニューは見ずに一番美味しいお肉、適当に盛ってきてってやつ)
しかも、
「今日のオススメのもの、順番に持ってきてくれたら。赤身中心、ホルモンはなしで。」
って言ってくれていて、一応私が事前に話したこと覚えてるんだな、と。
そんなこんなでお肉を食べながら話し合いスタート。
きっと最終的に「お金もっと稼ぎたくない?俺みたいな生活したくない?」とか言われるのでしょう…
最初からこの間の婚活パーティーの話題を出しました。
「あのパーティーどうでしたか?」
「なんかあっという間でよく分からんかった。」
「ですよね…
あの後沢山メッセージ来たんじゃないですか?」
「あー、来たけど返してないな。」
いわゆる…
カモは私一人な訳だ。
さーて、何から聞こうかな…とりあえず
「本当は婚活してないでしょ?何目的なんですか?」とか言ってやろうか…と思っていた矢先、
「あのパーティー、バツイチかどうか申告するタイミング無かったよな?」
と言われました。
「確かに!!バツイチかどうかは分からなかったですね。」
「正直、え、この女性あり得ないだろう…っていう参加者っていなくてさ。
みんな、普通に綺麗で。だから大多数バツイチなんかな、って思ったんだけど。」
「確かに男性も、すごく変な方はいなかったですね。みんな、普通にパリっとしていたかも…」
「バツイチからすれば、先に申告しておきたいからさ。
プロフィールカードにそういうの書く欄があれば良いのにって思った。」
サラッと己がバツイチである事を告白。
お子さんは10歳と7歳。
中学受験をさせる予定なので、たまに勉強を教えたりしてるって言っていました。
「よくお子さんに会われるんですか?」
「うん、子供とはよく会うよ。可愛いもん。」
って。
そこから、お子さんの事、元奥さんのお話やご両親、自分のお姉さんの事。
適当に流されてもおかしくないような個人情報をかなりしっかり教えてくれて、3%だけ信用する気持ちが芽生え始めました
それでも3%…
→続く




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