先日、沖縄愛楽園(ハンセン病療養所)へ写真展「命の記憶」を観に行きました。写真家鈴木幹雄さんが50年前(沖縄の祖国復帰の直後)から、ハンセン病で隔離されて暮らす人たちの姿を撮り続けてきた写真が展示されていました。

 私はハンセン病療養所を、沖縄愛楽園だけでなく、東京にいた頃は多摩全生園も何度か訪ねました。職員に簡単な質問をすることはありましたが、回復者の方や患者さんに会って話をしたことはありません。園内を道路に沿って歩いたり、時々立ち止まって景色を眺めたりすることがほとんどでしたが、胸の中ではいろいろ思いを巡らせました。

 私がハンセン病療養所を訪ねるようになったのは北條民雄の『いのちの初夜』に出会ったことがきっかけでした。主人公・尾田高雄のことが気になって……会って話がしたくなったのです。今もその思いは変わりません。続きは、いつかお話しします。