昨年穀物を主題に揃えられた限定の香りの中から
人気のポピーが今年定番化
1度は踵を返したものの
やはり連れて帰ってきた
ポピー & バーリー コロン 30ml/8,640円
元来ヒナゲシに香りはほぼない
これは牧草地に揺れて群生するポピーから
インスパイアされた香り
すっきりとしたローズに甘酸っぱいカシス
どこかに少しとろみのある菫の様な香りに
ムスクより軽やかなウッディ系の大麦の香り
総体としてはかなりキュート
だけど中毒性あり
令和初の「モテ」フレグランスでは
なかろうかと思う
今ならBOXもショッパーも特別仕様
限定ではないけどどうせお迎えするなら
早い方がいいと思う
前回に引き続き今回も例の男性スタッフに
癒してもらいました
お任せで!!
とお願いすると
その人は困った様にそれでいて
活き活きと香りを選んでくれる
今回はレッドローズの少し青さ残る香りで
洗い流したあとそこへ嫌いと知っていて
ウッドセージ&シーソルトを持ってくる
優顔がニヤリと意地悪く歪みその人は笑う
あれだけ嫌いだったシーソルトが
ローズと相まってえも言われぬ香りに変化
そこへポピーを投入
フリフリと愛想を振りまいていたポピーが
一転ジャケットを羽織るように甘辛MIXの完成
これぞジョーマローンの
フレグランスコンバイニングの
真骨頂だと思う
香りに慣れていないと
ズラリと犇めき合う様に並べられたボトルに
コンバイニングなぞ言われて尻込みするけれど
ジョーマローンがそうであるように
我ら女性達は毎日化粧に香水に整髪剤
シャンプーに柔軟剤と何を意識する訳でなく
香りをレイヤードしている
小難しいことは無い
何なら最初から重ねる必要だってないのだから
ただインナーの上に羽織ると
センシュアルなカーディガンが
前を止めて先に着て上からジャケットを
羽織るとマニッシュな印象になる
同じアイテムでも順番を変えれば
与える印象が変わるように
ポピーとウード&ベルガモットを
どちらを先に重ねるかではかなり
雰囲気が変わった
そうしたニッチな差異を知る事が出来るのも
カウンターでの醍醐味
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