育児とはまた離れてつらつらと漫画の感想文を書いてみます。


今、話題の『先生の白い嘘』です。


私は、これを雑誌連載で読んでいました。

今はネットに移行してしまったモーニングtwoで。

モーニングtwo

雑誌連載時、あまりの痛々しさに読むのを躊躇しましたが、先が気になりすぎて薄目で読んでいました笑。

雑誌で読んだときは最後綺麗に終わったので、安堵したことを覚えています。


そんな漫画を映画公開を機に再読してみました。


初っ端(第3話あたり)からかなりセンセーショナルな場面で始まるこの漫画。

無理な人はおそらくこの時点で読むのが無理になりそう。

主人公は、生徒に対し傍観者でいることに徹している"先生"。

自分に起こっていることもちょっと上から見ているような感じで、早藤(典型的ないわゆる女の敵)に何をされても序盤はずっと言われるがまま。

そんな主人公のことが徐々に気になる存在になっていく教え子の新妻くん、処◯厨ミサカナ(三郷佳奈)、早藤の婚約者で主人公の友達 美奈子が絡んでいくのですが…。


あらすじ書くの難しい!


私は雑誌連載時から、ミサカナちゃんが好きで。可愛くて家がお金持ちで友達付き合いも上手なのに、兄との関係で性的なことにある種潔癖なミサカナちゃん。

主人公にこだわる新妻くんに固執しちゃうミサカナちゃんになんで新妻くんにこだわるんだよぉと読みながら机ばんばん叩いていました。

彼女が動くと話が動くので、ある意味キーパーソンかなぁと。

主人公と新妻くんは自分たちの世界にひたりがちなので、そこに果敢に突っ込んでいくミサカナちゃんのおかげで事態が動いていくのです。和田島の働きかけで幸せになってほしいけど、ミサカナちゃんの問題は本編ではちゃんと解決されていないので、きっとそれは別のお話なんだろうなと思います。


あとは早藤の子を途中で妊娠する美奈子さん。

終盤まで好きになれなかった人物でしたが、最後に大どんでん返し、最高にスカッとする人物になったので、拍手したい。

主人公も言っていたけど、子を宿すということはある種神聖なことで、性を超越するワイルドカードなのだろうなあ。


色々辛い展開も多々ありましたが、最終話で続きからではなく最初から始める2人にエールを送りたくなりました。本当に中盤のゴタゴタでは考えられないくらい穏やかなシーンで終わるので、終わりよければすべてよしと思えてしまいます。


昨今、子供の性教育についての是非が議論されていますが、この漫画を読んでも性というものの難しさを感じます。

けど、生きることと切っては切り離せられないものだからこそ、漫画や映画をとおして性というものについて考えることが大事かもしれないなと思いました。