知人が役職定年を迎えようとしている。

突然始まった制度だから、定年まで役職そのまま、うまくすればもっと…と思っていた人には青天の霹靂だったと思う。

働く人がいないから、とにかく長く働いてくれ。でも、下のモチベーションが下がるから役職は終りね、というのは、理にかなっているけど当人にしたらだいぶ複雑だろうなあ…

それに、権力をうまい具合に利用していたコバンザメみたいなのは、離脱が早い。

あんたら、恩とか恥ずかしさはないんか💢😠💢

と、いうくらい。

知人は、もうかなり長いこと同じ会社にいたため「他所では働けないかもしれないなあ」と達観している。働けるだろうけど、どうかな、と複雑な心境。

私なら全然違う職業をやってみたいなあ、と言うと「適応力のあるやつは、何したっていい」とかしみじみしてました。

前に働いた会社の管理職は、おおむね役職定年とともに辞めていき、理由は「たぶん、元部下の下で働けないから」。

そういう関係しかなかったから、というものだった。

時代に翻弄され、自分なりに会社のことを考え粉骨砕身し、最終的には雇用継続できるけど、元部下に椅子を譲る。

これがなかなか難しい。

定年退職は、その後。

定年後の再雇用と違い、なんとなく不穏な気配しかない。

知人は、本人を知るだけに言えないけど結構な恨みを買っている。

仕事のためだとわかるけど、それは私がプライベートでの付き合いがあるからで、部下にしてみれば知人の働き方はたまったもんではなかった。

やりすぎな所は本人も自覚はしていたんだろうと思う。

ちなみに、皆が行方を注視しているのは知人だけでなく知人が寵愛していた「愛人」と言われる女性の１人(複数いるのもどうなんだか)の行く末。

いずれ知人が退職したら権力を失うだろう、と言われていたものの、その時期が案外早かった。

役職定年の導入なんて、彼女も知らなかっただろう。

何をしても庇われ、現在のポジションは管理職でもないのに、あたかも部長並の権力を振り回している。

知人が買った恨みの半分は、この女性が原因。

この行く末が水戸黄門級のスッキリでないと皆が納得しないとまで言われている。

そこんとこ、どうなのよ？と、さすがに聞けない。

せめて引き際は美しくあれと応援している。

そして、知人の情の深さを利用した純粋ぶってる女はそろそろ年貢の納め時。

「私はいいの、私さえよければ」という時代を20年も経験すれば十分ではないか。

大切なのは、引き際、去り際。

そこんとこに、仕事人生は集約されている。

退く時