あの日から約2週間が過ぎた頃…。

彼がお店に来た。

もう会うことはないだろうと思ってた…。

「あっ、お風呂いいから」

会うなり一言…。

ただベッドに並んで座り、たわいもない話をして60分後にギュゥとキスだけをして帰って行った。

不思議な時間…。

ソ○プに来たのに…。

何を考えているのか…。

それからまた5日後…彼は現れまたギュゥとキスだけをして帰って行った…。
私が風俗嬢になった理由…。

彼と並んで座って、アイスティを一口飲んで…ゆっくりと経緯を話した。

母が闇金に騙され、借金をしまくり…友人や職場の人達にまで…。

普通に働いては返せない額。

その借金を返す為に、私は風俗嬢になった。

黙って聞いていた彼が急に口を開いた。
「俺が借金立て替えてやるから、この仕事辞めなよ」

…有り得ない言葉に驚いて…冗談だとは思っても…一瞬言葉が出なかった。

「ありがとう。その気持ちだけで…」

そう言うのが精一杯。

泣いたり、驚いたり…短い時間の間に…しかも初対面!

彼は帰り際に、キスとギュゥをして帰って行った。

あんな話までして…調子が狂いっぱなし…。

これが彼との出逢い。

懐かしくて、胸がギュッとなる…思い出…。
初めて彼を見た時の印象は、ただ痩せ型の顔立ちの整った人…それだけだった。
あまり喋らない…私の事が気に入らなかったのかな…内心不安に思いながら、洋服を脱ぎお風呂へ…。

マットも断られ、凹みながらも気を取り直してベッドへ…でも…。

お口でしても、彼のは反応ナシ…初めての経験。

涙が頬を伝った…。
急いで涙を拭い、彼に聞いた。

「ごめんなさい。私の事が気に入らなかったみたいで…ごめんなさい」

私はどちらかというと、気が強い方で滅多に人前で涙を見せた事がない…恥ずかしさとショックで…涙がまた溢れてしまう…。

彼は優しく頭を撫でて、さっきまでとは違う…優しい瞳で私を見てくれた。

「気に入らなかったんじゃないよ。何で風俗嬢なんかしてるの?君みたいな女の子はしちゃダメだよ。純粋そうな女の子はしちゃダメ」

それだけ言うと、そそくさと洋服を着だしてしまった。

私も何も言えず、ゆっくりとドレスを着て彼の隣に座った。

「で…何でこの仕事してるの?」

煙草を吸いながら、再度聞いてきた。

私が風俗嬢になった理由……。