その青は
深海へと続いていた
果てしなく帯びる
美しさに
あの夏を思い起こし
私は引き込まれた
大切な物を司る力を
授かった
そこには
求める青があった
入口を過ぎると
眼下に広がる
コバルトの雲海
螺旋階段を降ると
ブルーの歓喜に湧く
音色で溢れていた
jazz bar
『 dot & blue 』
深く
辿り着いた
ピアノの鍵盤に
そっと指を乗せた
冷え冷えとした
空間の中で
触れた指先はなぜか
熱く
身体全体までに
達した
無性に何かを
表したくて
伝えたくて
あの日の
夏の終わり
心残りな
記憶
走る指は
私を蔑ろにして
奏で
流れ
海中へと誘(いざな)う
水玉に恋をした
遠い夏の
潮騒のメロディ
微かに残る
波の揺らぎに身を任す
夕陽が照らす
俯く横顔が目に浮かぶ
視線を私に向け
無邪気に微笑んだ
あなたが
忘れられない
砂浜の砂を摘み
垂らしては
ふたりの
時を数えた
果たせなかった
約束は
打ち寄せた波が連れ去った
砂浜に残った
片方だけのサンダルが
寂しさを訴える
私の瞼はいつしか
熱い夏の
夕陽に滲んだ
今夜のピアノが
私に問いかける
あの夏の
忘れ物
私の指先は
時折
小刻みに震え
何かに導かれる
ブルーに包まれ
一寸の迷いもなく
私の指先が答えを
発した
「あなたを愛してる」
今でも
もう一度言う
「あなたを愛しています」
その瞬間
青いシャボン玉が
湧き上がり天に舞う
一面に広がる
水玉
そしてそのバックに
ふと
その垣間から見えた
純白のワンピを着た
あなたが立っていた
素足に
手にはもう片方の
サンダルを持っていた
あなたが連れてきた
ブルーに染まる
真夏の夜に見る夢
それは
正夢
Radiance, Part8
( improvisation )
ブルーが私に
囁くんだ
「 独りぼっちじゃないよ 」
って
*
*
*
rinto blue
💙
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