私の友人の何人かには「表現者」がいます。
彼らは溢れるほどの創作意欲をもち、奇抜なアイディアを考えつく能力に優れ、考えたものを具現化できる技術も持ち合わせています。
しかし、彼らはその才能によって共同生活において不便なこともあります。その上、表現することをやめられない彼らの何かが否定されることは、彼らが生きる上ですべてにやめることのできない、表現を通じて、すべてを否定されることと同義なのです。
何かを表現するよろこびを分かち合うことも、彼らが創り出したものの価値を見極め批評することもできない凡人の私には、彼らを否定しないことくらいしかできない。
少しだけ、さみしいと思った。