すっかり拘置所日記のようなブログになりましたが、

どういうわけか、拘置所の部分は書いていて少し楽しかったです。

なぜなら、この拘置所なんて、

全然大したことがありません。

私は初めに「大きな出来事が５つ起こった」と書きましたが、５つどころじゃありませんでした。

これから更にめちゃくちゃになりますが、

その前にアメリカ生活のことを２件書きます。

アメリカでは子供の誘拐がとても多いです。

マーケットに行くと、日本でもある

「この子を知りませんか？」の張り紙。

アメリカのこの張り紙、

全国区ではなく、

すべてこの町で、起こったもの。

しかも発生時期も、

だいたい過去２〜３ヶ月前後に起こった最近のものです。

この町で、だいたい過去２〜３ヶ月で…とんでもない行方不明児の数だと思います。

私の一番上の子供は本当にヤンチャで、よくスーパーでひとり走っていき、私は追いかけ回していました。

スーパーでは、３人年子の子供たちをこのようにカートに乗せていましたが、↓

一番上の子は、

ぴょんっと飛び降りて、フォレスト・ガンプ並みに走っていきました。

しかもマーケットで売られている山積みになったミネラル・ウォーターによじのぼり、ひとり風雲たけし城みたいにアスレチックをしていました

本当に足が早くて、

小学校の運動会では、小３までは毎年、選抜リレーのトップバッターで、一気にトップに躍り出て、

小４からは選抜リレーのアンカー。

小６の時は、区の陸上競技大会で、

短距離走で１位をとりました

いや、それもそのはず…１歳半くらいから、本当に速かったです

私の母には

「あなたがちゃんと教えないから！」と言われましたが、

私は他の親の10倍は、子供に教えました。

何故なら、私の一番上の子供は、

他の子供の10倍、そういうことをするんです。

(私は、うちの第一子以外に、山積みになっているミネラル・ウォーターの上で、ひとり風雲たけし城をしている子供を見たことはありません。)

厳しく叱ったり、

丁寧に教えたり、

絵を描いて教えたり…。

しかしあまり効果はなく、とにかく子供の命を優先しようと、４歳近くになっても迷子ヒモをつけていました。

逆に私の第三子は、とっても大人しくて、言われなくても、一切、走ったりしませんでした。

ちなみに私の子供３人の小学校５〜６年生の担任の先生には、

何と３人とも同じ担任の先生でしたが、

私の第一子が小６の時、担任の先生は私の第一子について、

「絵に描いたような優等生。」

と言いました

あんなに大人しかった第三子は、校庭で無毒のヘビを素手で捕まえて、男の担任先生に

「先生！ほらよ、プレゼント！」

とヘビを渡したり、小学校で大騒ぎしているそうです。　

第三子は家で、何でもお手伝いしてくれる優等生ですが、担任の先生は信じてくれません。

第一子が４歳の頃、米軍スーパーのCommissaryで、走る子供を追いかけていたら、

マーケットのマネージャーみたいなおばちゃんに、

「何でいつもこんなことになるんだ、あなたは母親なんだからちゃんと言い聞かせなさい。」

と怒られました。

怒られている途中で、スーパーで働く黒人のおじちゃんが、

「いいよ、いいよ！

ちゃんと注意しても、子供はきかないよな。

親の言うことを聞かないのも、子供の大事な仕事のうちのひとつだ。」

と笑い飛ばしてくれ、

それから私の子供が来るたびに、

私の第一子をカートに乗せ、

店内をグルグル走り回ってくれました。

キャーキャー喜ぶ私の子供。

黒人のおじちゃんは、私の子供に

「大人になったらできないことを、今のうちにやっとこうぜ！」

と。

その黒人のおじちゃんの名前はパトリックさん。

私が夫と買い物に来る時は、夫と一緒に子供を車で待たせることがありましたが、

必ずパトリックさんは、

「あれ？今日、僕の友達はどこ？

連れてきなよ！」

と笑ってくれました。

大好きなパトリックさん、

お元気にされているかな。

またある日、マーケット(ウォールマート)に行ったら、

別の黒人のおばちゃんスタッフが入口で私に寄ってきました。

私の買い物の途中、ずっと動きの激しい第一子の手を繋いでくれました。

「ありがとうございます。」

「どういたしまして。

あなたはよくここに来るわよね？

日本人？

ご主人は軍人よね？

あなたの子供３人、年が近いでしょ。

私も子供３人の年子を育てあげたから、何となく以前からあなたに親しみを感じて眺めてたのよ。」

「そうなんですね。

乳幼児３人連れての買い物が大変で…だから助かりました。」

「わかる、わかる。

実は…私が今日あなたのお買い物を手伝った理由はね…。」

その衝撃の理由…

「おととい、ここで事件があったの。

被害者の女の子は6歳。

母親はシングルマザーだった。

その母親は、

１年前にシングルマザーになり、

トレーラーハウス(貧困地区)に移り住んだの。

そこで、隣に住む初老の男性が、１年間、

その母子に優しくしてくれた。

１年間よ。

小学校に入学する娘の為に、

その男性は

『ウォルマートに学用品を買いに行こう。

サポートしてあげるよ、あなたはシングルマザーで大変だから。』

と。

でもここで、その娘は飽きてしまって大変だったので、

その男性が

『僕があなたの娘を入口のマクドナルドで、アイスでも食べさせながら待ってるよ。

あなたはゆっくり買い物していて。』

と連れて行った。

母親はすぐに買い物を終え、マクドナルドに行ったら、

その男性と娘の姿はなかった。

その後すぐ…

その優しかったはずの初老の男性が、女の子をレイプして殺してしまった。

おとといの事件よ。」