2014年が暮れようとしています。
今年も私のブログを読んでくださった皆さま、ありがとうございました。

今年は出会いの年でした。
これまでの長い人生の中で
今年ほど多くの人との出会いに恵まれた年はなかったのではないかと
この1年を振り返ると、その方々のお顔が、次々に頭に浮かんできます。

人との出会いのほかに、仕事との出会いにも恵まれました。

中でも私の料理家としての意識を大きく変えた仕事が
トップに掲載した写真・・・「フジテレビ バイキング」のレギュラー出演です。

ブログに設置させていただいているメールフォームより
直接、番組製作会社よりご連絡をいただきました。

当時まだコーナーのコンセプトもはっきりと決まっておらず
「新番組の生放送に出演してほしい。
タレントと一緒に地引き網を体験し、その場で魚をさばき料理してほしい。
それ以上のことは何も決まっていません。」

こんな出演依頼でした。

出たい!チャレンジしたい!という気持ちとは裏腹に
無理でしょ・・無理無理!!絶対に無理!と首を横に振っていました。

長年のアメリカ生活中に、活魚を触った経験も少なく・・
大昔に母に教えてもらった、イワシの手開きとアジの大名おろしが、多分できるかな・・・
というのが、その時の私のお魚レベルだったのだもの。

どんな魚が獲れるかわからない生放送、
しかも相手の魚は生きている!
魚がさばけずに恥をかくに決まってる。
恥をかくだけでなく、番組も止めてしまう!放送事故間違いなし!!
絶対に無理だと思っていました。

所属事務所のアイランドに相談したところ
「出ましょう!凛りんさんなら大丈夫!!我々も最大のサポートします!」
という力強い応援をいただき、
私がリクエストした「魚に精通しているアシスタントを見つけて」
という願いを見事にかなえてくださり、最強のアシスタントに会わせてくれました。












そのアシスタント君のサポートの下、
最初の生放送前日まで、来る日も来る日も魚をさばきました。
いったい何匹さばいたことか・・・












当時の我が家の食卓はいつも、アジ、鰺、あじ!!
フライ、つみれ汁、なめろう、アジ刺、塩焼き・・・
とにかくアジばっかり!笑

あのころのことを振り返ると、本当に充実してた。
どんどん上達する魚さばきが楽しくて仕方なかった。

それまでは無理だと思い、避けて通っていたことへの挑戦。
それを全力でサポートしてくれた人々。
そんな方々の力添えがあり、私はトップの画像のように
心の底から、サンドウィッチマンさんとの生放送を楽しむことができました。
とれたての活きた魚をさばくのはとても難しかったけど
それも難なくこなすことができました!!

この仕事を通し、私は本当にたくさんのことを学びました。

魚という新しいスキルを得とくしたこともですが
それよりも、大切な方々との出会い。
所属事務所アイランドの皆さんとの関係も、この仕事の後にガラッと変わったように思います。

そして自信が持てるようになりました。
それを教えてくれたのが、私よりも二回りも若いアシスタント君。
その後、彼は料理研究家として頭角を現し、
今では押しも押されぬ、立派な料理研究家として活躍しています。
彼の成長を近くで見守らせてもらい
ひとりの料理家が育っていく様子も学ばせてもらいました。

私の周りには、ほかにも頑張っている人が大勢います。
なんとなく一匹オオカミ的のように思われがちな、料理研究家という仕事ですが
その実、切磋琢磨することがとても多い!仲間がいっぱい!

色々な意味で、出会いと経験をいただいた1年。
来年は、この2014年を糧にもっともっと色々なことに挑戦していきます。
活き活きとした50代を過ごしますよ~。

今年、私と出会ってくださった皆さん
いつもブログを読んでくださっている皆さん
以前からお世話になっている皆さん
私が動き出すきっかけを作ってくれた方々に
心から感謝申し上げます。

数時間後には2015年の幕開けですね!
来年もどうぞよろしくお願い致します。


2014年大晦日 料理研究家 岸田夕子