先日チェロの珠希先生とヴァイオリンの大岩先生と三人で楽器の輸入楽器卸屋さんへいった時のお話です。
 
ヴァイオリンをもともとお持ちの方は少なく、かといって楽器のためにすぐに出費というのはなかなか
難しいものでです。
そこで前々から教室オリジナルセットでヨーロッパ産でお安い値段でいい音がなる楽器をと
さがしていただいていたのですがとてもいいものが見つかったというご連絡が入りました。
 
またせっかく楽しいチェロの先生に来て頂けるようになったのですが、
チェロなんて更にすぐには買えないのでまずは教室でだけでも練習できるようにと教室用のチェロ購入ためお二人にご同行をお願いした次第です。
 
まずは応接間に通され何台かの候補をみせていただきました。やはりいっぺんにいろいろ見ると
楽器によって全然音色が違ってわかりやすいものですね。特にこちらの楽器やさんが現地の工場で
直接交渉されているものはとてもいいもので、日本ではまだどこも取り扱っていないらしくこの値段でこの音色ならと言える物でした。
弓もいろいろ出して頂き触らせて頂きました。感じたことは弓によって弾きやすさが全然かわるということです。音をなんとか出すぐらいしか出来ない私でも実感できたので実際練習されだすとより顕著に差が出るのでしょう。
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ここまではなんて事のない商談の一光景なのですが、楽器の選定も一段落つき色々お話をさせて頂いている中でこちらの楽器屋さんのヴァイオリンの貯蔵のお話になりました。かなりしっかりした楽器屋さんでストラディバリやグァルネリなど億以上するものも何本か在庫でお持ちです。
 
以前からお越しいただいた時は是非ご覧になってくださいねいってくださってました。
実は今回それが楽しみで楽しみでその話になった時に「よかったらご覧になられますか」と言われた時に平静を装って「せっかくなんで」答えるのは難しかったです。
 
 
厳重な保管場所から持ってきて頂きなにげに机の上におかれました。写真はさすがに駄目でしたが
こちらの方はとても気さくな優しい方で何かお願いすると「あっ、いいですよ。どうぞどうぞ」と口癖のようにおっしゃってくださいます。今回も「よかったら弾いて見られますか」と言われ「いいんですか?」「どうぞどうぞ」とのお答えをいただきまずは大岩先生です。
 
大岩先生は弾きながら「これ、いい。すごくいい!」と嬉しそうにおっしゃっるのを見ながら「そりゃあ、いいやろう」と心の中でつっこんでしまいました。
「せっかくなんで写真撮りましょう」と下の写真です。
次は私も弾かせていただきました。貧乏性の私は値段にビビッてしまい「ギコーっ」としか鳴りません。
記念に写真もとっていただいたのですがあまりにも情けない姿なので載せるのはやめておきます。
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珠希先生もそちらの楽器を見せて頂いていたのですが、先ほどの2人と違ってそれくらいのクラスの楽器はみなれているのかさっき選定していたヴァイオリンと同じように取り扱う姿にある意味大物さを感じてしまいました。しかもそのあとソファーにその楽器をバックのようにひざの上に抱えながら何事のもなかったように楽器屋さんと話をしだします。楽器屋さんも別に違和感なくそのまま会話を続けていらっしゃいます。はたでその光景を見ていて「もちろんそんな事はないのでしょうが」どっかにコツンとかなったらえらい事になるのでとにかく早くその楽器をお返し下さいと願うばかりでした。
このレベルになると個人所有よりも企業所有から演奏者への貸し出しも多々あるみたいで保険とかは動産(土地などの不動産ではなく動くもの)にはかけにくいらしく相手への信用でお貸しするということらしいです。
 
 そのあと驚くほどヴァイオリンや付属品がたくさんある倉庫や工房なども見せて頂き、いい社会見学の一日になりました。