主要テーマの勝率と相性表、1時間毎のシェア率の変化のグラフ
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トップシェアのリゾネーターの勝率は52%でした。基本的に仮想上位マッチングであるPKCにおいて、ミラーが多いこととメタを張られることからシェア率1位のデッキは限りなく勝率50%に収束するはずなのですがこの勝率は驚異的です。
ほぼ同率のシェア率があったハーピィに対して6割以上勝っていることがその原因でしょう。
そのおかげでハーピィの勝率は46%台と低迷していて、リゾネーターが流行っている以上落ち目と言わざるを得ず、シェア率はここから落ちていくはずです。
つまり先程の分布は過渡期の分布に過ぎず、本番ではハーピィはPKCの分布よりさらにシェアを落とすことが予想されます。
PKCの各パートでの1時間毎のシェア率の変化をグラフにしてみたので確認してみましょう。
もちろん各パートでの参加者は数十人規模ですので、数万人が参加するであろうKCほどは綺麗な環境の変化をするわけではありませんが、メタゲームの移り変わりの兆しは見ることができます。



すこし歪な部分はありますが、間違いなくリゾネーターが増えるとハーピィが減っていますし、ハーピィが増えると時間差でリゾネーターが増えています。
またここで面白いのが、トラミッドのシェア率の増減とハーピィ、リゾネーターのシェア率の増減にも相関があります。
リゾネーターが増えるとハーピィが減り、ハーピィが減るとトラミッドが増えています。
ここで相性表を見直すと、確かにトラミッドはリゾネーターに強く、ハーピィに弱いです。
トラミッド→リゾネーター→ハーピィ→トラミッド→‥という3すくみのサイクルが完成していて、このシェア率トップ3の循環が環境を定義しています。
ただ、リゾネーターと他2デッキの相性差が他2デッキたちの相性表より幾分マシな分、この3すくみサイクルは長い目で見ると相性表の通りにリゾネーターに分がありそうです。
ではその他のデッキも見ていきましょう。
長くなったので相性表を再掲します。

4番手以降のデッキで勝ち越しているのは、オノマトとTGで、ギリギリ耐えているのはサンドラとサイバーでした。他のデッキ関しては惨敗という他ありません。
一番立ち位置が良さそうなのはTGで、シェア率3傑に明確な不利がついていない上にトラミッドに対しては明らかに有利です。勝率も一番高く注目するべきテーマであると言えます。
TGは2種類のタイプのデッキがありますので後ほどスキル別の詳細なデータを掲載しますがどちらのタイプも勝ち越せていて、相手ターンに安定してギミックによる妨害を行えることが勝因と言えそうです。
オノマトはトラミッドにこそ明確に不利ですがリゾネーターと互角に渡り合える上にハーピィに対して明確に有利です。
先程紹介した3すくみのサイクルのうち、ハーピィが増えるタイミングを狙い撃つことができればかなりの勝率を見込めそうです。
サンダードラゴンに関してはトラミッドには明確に不利ですが他2強には勝ち越せているのでこちらもタイミング次第でチャンスがありそうです。
一方サイバーに関しては3強のうち2テーマに不利がついているのでトラミッドが多いタイミングでサイバーを使った参加者が多かったから勝ち越せているだけ、と捉えるほうが自然な気がします。
さて、ここでもう一つデータから読み取れることを考えます。
勝ち越しているリゾネーター、オノマト、TG、そしてトラミッドはスキル、もしくは自身の性質上非常に安定した動きができることが強みのテーマであるということです。
特にトラミッド以外のテーマに関してはデッキの中の好きななカードを自由に手札と入れ替えるという、実際のカードゲームで行うと一発永久追放レベルのイカサマができるテーマです。
イカサマ野郎にプレイングと構築で勝負を挑んだところで一時的には勝ち越せても、長い目で見ると事故の分負け越してしまうはずです。
今回のKCは「安定感」が重要なキーワードになってくるのではないでしょうか。
炎王やサンダードラゴンがいまいちポテンシャルを発揮できない理由はここにありそうです。
相性表に出していないテーマの中にも優秀なデッキが存在していたのでそちらも見ていきましょう。
詳細な相性データ
※入力ミス等により相性表と一部錯誤が生じています。基本的に母数の大きい方を優先しています。母数の少ないデータは参考程度に見ていただければ
試行回数が少ないマッチアップは片側の対面をその他で省略している場合があります
先程も述べた通り今回の相性表は環境の過渡期のものであるはずなので、ハーピィが減る分シェアを伸ばせそうなテーマは要注目です。




















ある程度のサンプル数をこなせていてかつ勝率が高かったテーマはBF、メガリス、不知火の3つです。
BFに関してはほんまか?というぐらい綺麗に3傑に勝ち越せています。そこでデータを詳しく確認したところ先攻よりも後攻を10回以上多くとっていたのでそういうことです。
このデッキには最終日の夢が詰まっています。
不知火に関してはハーピィに勝ち越せている点が若干上振れたのかな?という印象はありますがリゾネーターとデータ上互角にやりあえている上、更に試行回数を重ねればデッキ相性的にはおそらく勝ち越せる(実際海外の大きな大会でも優勝していた)はずで、ハーピィ対面の上振れを差し引いても有力な候補と言えそうです。
メガリスに関しては狩場が本当に無理なデッキだったのですがその他には健闘できていますしハーピィのシェア次第では一波乱起こせそうな予感があります。ただし、こちらも確認したところ得意の先攻が後攻よりも10試合以上多かったので注意です。
このデッキにも最終日の夢が詰まっています。
ただ、メガリスは後ほど掲載しますが複数回入賞しているのでポテンシャルそのものが非常に高いです。
では最後にTGの勝率をスキルによって分離してみましょう。

どちらも非常に優秀です。
両方ともトラミッドには完全に有利で(おそらく相手ターンブラロで勝ち)フライトコントロール型は他2強とは互角にやりあえていて明確に不利なのは炎王くらいです。
デルタ型はサンプル数が不足していますがリゾネーターに対して明確に有利な可能性がある点が興味深いです。
どちらも非常に環境における立ち位置が良さそうです。
