「あっ もしもし!!ゆうちゃん!!?」
「おかあちゃんや あんた電話出ていきなりウルサイなて何やの」
「あんた最近どないしてんの? 全然連絡もせんとからに」
「ごはん中? あんたこんな遅い時間にご飯食べてんのかいな 食べながら話したらええやないの おかあちゃんなんかシャワー浴びながらお風呂の掃除すんねんで アハハハハ」
「あんたはは、またクチャクチャいいながら食べて! 全然治らへんねんなその癖」
「うるさい事ないやないの そんなん言うてくれんのおかあちゃんくらいやで!」
「ほんで何たべてんの? またからあげかいな アホやなあんたは からあげばっかりやないの小さい時から」
「あんたご飯作ってくれる彼女はおんのかいな おらんのかいな あんたは東京まで勝手に出ていって何しとるんよ もう27やろ? もーあかんわほんまにあんたはあかん」
「うるさいて何やの その辺歩いてる可愛いこ捕まえてお茶でも誘ったらええねん でも東京のこは怖いから気つけなあかんで あんたは純粋で可愛いからすぐひっかかるで」
「はよ孫の顔みせてほしいわおかあちゃん え?お姉ちゃんの子かいな? あーあの子はあかん 私の事財布くらいにしか思てへんでほんま 何か欲しい時しか遊びにこーへん まーそれでも可愛いからこうてまうねんけどな わははは」
「おかあちゃん送ったげたみかん食べたか? 何で食べてへんのアホやな え!?会社の人にあげたんかいな アホやな」
「一人でダンボール一箱も食べられへんて? 食べれるやないのアホやな おかあちゃんなんか一週間で無くなるで カバンに入れて持ち歩いたらええねん 喉が乾いた時に食べるねんやんか」
「ほんで仕事はどないやの? NTTは大変やろ? え!?あんた 携帯ショップて何やの あんた」
「そんなんおかあちゃん聞いてへんがな いーえ聞いてません NTTて言うてました」
「あんたどないすんの 隣の奥さんに言うてもーたで そうそう やすこおばちゃん あの人しゃべりやから町内中もう知ってはるで もーかなんな おかあちゃん恥ずかしいやないの」
「今度、やすこおばちゃんに会ったら、NTTで頑張ってますて言わなあかんでそんなん」
「何いうてんの! おかあちゃんが恥かくやないの!」
「電話安くさせてもらいますよって言うといたらええねん …せやな 別にこっちから言う事もあらへんな 聞かれたらそーゆうときや? 分かった?」
「え? もうこんな時間?おかあちゃんもう寝るで ほなな」
ガチャン プープープー