大学を卒業して初めて就職した職種は営業だった。

女性の営業も珍しくない世の中だし

新入社員ともなれば仕事を覚えるのに必死で帰りが遅くなる事もしばしばだ。

それが社会ってものだと思っていた。

だが

この世の中の当たり前が通用しないのがうちの父だ。

定時に帰れない日が続いた。

そしたら、何故家族全員で夕食を囲めないのかと大激怒した。

「仕事だから」なんて理由は通用しない。

そんな遅くまで働かせるなんてどんな会社だ!!!と

なんと会社へクレームの電話をかけてきたのだ。

まだ仕事も完ぺきにこなせないど新人の親が娘と家族の団欒が出来ないと

クレームをつけてきたら会社としては、「ではお辞めください」となるわな。
私も居づらいわ・・・・さすがに・・・・・・

こんな非常識な事をしていても自分は正しいことをしていると豪語している。

しかも、私に感謝しろとまで言ってくる始末だった。

こうして私の初めての社会人生活はあっけなく幕をおろした。

 

娘の仕事を奪ったんだからそれだけの財力があったのかって?

あるわけ、ないわな。

あったら働いてねぇ~し。

似非セレブなんだよ。

別に高級な店に食べに行くことも

高級なホテルに泊まって旅行することもない。

ごくごく普通の一般家庭なのに

父はセレブを気取っていた。

バイトは危ない連中と付き合う可能性が高いからという理由で

大学に入るまでさせてもらえなかった。

大学に入って初めてのバイトは親戚が働いていた先だった。

つまり、常に自分のめが届く所に置きたがった。

 

自分の思い通りにならないとどんな手段を取っても自分の思うままにする。

それが父だ。

一見人の為思っているかの様な振る舞いをするが

結局は全て自分自身の為になる事だけしかしない。

こんな完ぺきな偽善者はそうそう居ないだろう。