昨日19年ファンの井上芳雄君のコンサートを何年かぶりに観た
彼も44歳
ファンになったのは彼が25歳の時
遠方からたくさん遠征した
ファンクラブに掲示板があった時、書き続けたのは実は私1人だった
あの頃同じく応援していたファンさんは今も応援してるかな
彼の歌声に助けられてきた人生だった
出会ってなければ今私はいなかった
私は3年前大切な親友が病気で亡くなった
実は私と同じ癌だったのだ
自身の癌発覚後、なんと母の末期癌が発覚
私は治療しながら母の元へ通った
その全てを彼女にこぼしていた
至っていつも通りのやり取りだった
しかし母の死去2週後に彼女の訃報が届いた
仕事を投げ捨て安置会場に駆けつけた
家族から聞いた
発症時期も全く同じ
しかし私は初期、彼女は末期だったようだ
私に言わなかったのは言い切れない理由があることは今なら分かる
愕然と泣き崩れるしかなかったけれど
井上くんはクミコさんという歌手と懇意である
ある時のコンサートで「わたしは青空」という故人を偲ぶ歌を歌ったことがあった
私はその歌が好きだった
しかしその曲を聴くと彼女の死を受け入れなければいけないような気がして聴くことができずにいた
しかし今回のコンサートラストで歌った曲は最近親しくしていた仕事仲間でもあり、友人でもある方を亡くしたことに対して歌った曲だった
井上くんの近年の活動はテレビに出てなぜかそぐわない司会をしたり、ミュージカルナンバーではないアルバムを作成したり、私の好きだった井上くんから遠ざかったようなものだった
ミュージカル以外の活動は見なくなっていた
ただその曲を聴いた時、彼の本質は少しも変わっていないことに胸が熱くなった
やはり私は井上くんを今後も応援できると思った
大切にしたいことが同じなのだ
人に対して…
圧倒的に歌いあげる曲が好きなのは変わらない
でも優しいオリジナル曲も好きになれるかもしれない
そう思えたコンサートだった
19年ありがとう
これからもよろしく