11月29日ついにテカポにやってきました。

夕方、宿から徒歩1分の Dark Sky Project に向かって建物に入り見学してみます。

ちなみに Dark Sky Project の立派な建物は今年7月にできたばかりで、ストリートビューで見ると建設中です。

 

お土産ものやレストランや巨大な屈折望遠鏡があったり、展示を見ていると、「なにかお困りですか?」とスタッフが気軽に話しかけてきます。

すでに今晩の星見ツアーに申し込んでいるので、Crater Experience(99NZドル) のバウチャーを見せると「あなたたちラッキーね、参加者2人だけのエクスクルーシブなツアーですよ」と英語で言われました。

 

写真を撮りたい私は、カメラモニターの明かりでほかの人に迷惑をかけないで済むのでラッキーとは思いました。

が、マウントジョン天文台じゃなければどこに行くのだろう、と宿で検索します。

 

検索すると台湾の人の低評価投稿が真っ先に出てしまいました。読んでみると、「マウントジョン天文台で星を見るのかと思ったらコーワンズの丘に連れてこられて天体望遠鏡で観望だった。これならあと80NZドル追加したほうがはるかにいい」てな具合です。

実際のところは、解説は Summit Experience とそう変わりはありませんし、星空も大差なく(マウントジョンは150m高度が高いだけ)、少人数で小回りがきくので天体望遠鏡を覗いている時間はたっぷり取れるし、質問も会話も何倍も多く取れる、お得なツアーでした。

 

いま航空図で見てみると、コーワンズという丘にクレーターを3つ作って、周りの光をさえぎりつつ天文ドームを設置していました。

 

9年前アース&スカイ観望ツアーに参加したときを思い出しながら、直前までてっきりマウントジョン天文台での観望を想像していました。現在は Summit Experience となっていて、今回は旅行会社を使ったので星見ツアーならなんでもよかろうという感じで格安の Crater Experience に申し込まれていたのでした。台湾の人も同じパターンかと思います。旅行会社が星見ツアーひとくくりで考えているから起こる悲劇だと思います。

若干不安を覚えたものの、翌晩は Summit Experience(175NZドル) に申し込んでいるので余裕はありました。

 

22時15分に集合場所で簡単な説明の後、防寒着を貸してくれます。バスに乗って5分くらいでコーワンズに着きます。私たち夫婦だけのエクスクルーシブなツアーかと思っていましたが、直前で母娘2人も追加で参加になっていました。

 

それでも少人数には違いありませんし、私は端っこのほうでカメラとごそごそやってました。

ありがたいことにツアー最初に写真撮影タイムは特にないので、他人に邪魔にならないよう勝手にお願いしますと言われます。

 

望遠鏡で沈む土星、月、アルファケンタウリ(3重星)、を見たり、解説で、南十字座、大マゼラン銀河(ヤマト再放送で見たとか、16万光年とか)、小マゼラン銀河、ベテルギウスがいま爆発しても3ヶ月くらい昼間でも見えて観望会は中止になるとか、とにかく話がもりだくさん。

我々もマニアなので見たい星をリクエストしたり、奥「エリダヌス座の星を辿ってほしい」など言ってました。

アケルナルからリゲルまで辿れる人は日本だとアケルナルがきびしいので居ないんじゃないでしょうか。

 

天の南極を見つけるには、南十字座ガクルックスとアケルナルの中間を使うようです。南十字の縦線を4.5倍伸ばす方法は事前に知っていましたが、これは意外でした。

 

まず最初に撮った写真。太陽を除く恒星のワンツーと大マゼラン銀河。みなさんご存知、1位シリウス、2位カノープス。おおいぬ座がひっくりかえっているのも面白いです。

まだ時間が早くて下のほうはうすく雲がかかっています。

トーンカーブを強調するとこんな感じです。ワンツーがわかりやすくなったと思います。

 

次は真南方向。

 

この写真の中に写っている星座や名前がついているものを切り抜いて解説します。上の写真から等倍で切り抜いただけですので、探してみてください。

 

 

ケンタウルス座αとβ。南十字座を見つけるのに目印になるポインター星ペア。Rigil Kent(α星)のほうは全天で3番目に明るい恒星。

 

みなみじゅうじ座。全天で一番小さい星座ながら1等星2つ。εCruをえくぼ星というそうです。オーストラリアやサモアの国旗にえくぼ星はありますが、ニュージーランドの国旗にはありません。なんかクイズに使えそう。

 

りゅうこつ座のAviorとAspidiske、ほ座の二つの星を使ってできるにせ十字。にせとは言え等級が揃っていて見つけやすいです。

 

これは知らなかった。みなみじゅうじ座とにせ十字の間にあるダイアモンド十字。

りゅうこつ座の星だけでできていて、一番下が南のプレアデスというのもダイアモンドにふさわしいかも。

 

イータカリーナ星雲。天体望遠鏡を使わないカメラ映像でも派手派手な領域。

 

NGC2516散開星団3.8等級

 

写真からはみ出てます。ほ座。

 

これも全部入りきらなかった。くじゃく座。

 

これも。さいだん座。

 

蝶ネクタイみたい。とびうお座。

 

 

南十字星にとまってるのは、はえ座。

 

そして、そのハエを狙っているのが、カメレオン座。

 

みなみのさんかく座。

 

 

みなみのさんかくとアルファケンタウリの間にある、コンパス座。円を描く道具としての日本語のコンパスですね。

方位磁石じゃなくてディバイダであるとWikiにあります。

 

これは地味。ふうちょう座。

 

天の南極を含んでいるのが、

はちぶんぎ座。シグマオクタンスが、天の南極に一番近い肉眼恒星ということで、近年ポラリス・オーストラリスというらしいです。

 

 

東の空からオリオン座が昇ってきます。

ひっくり返っているのが面白いのと、マオリの人々の見方によると全然オリオンじゃないのが面白いです。

 

リゲルは食べ物、自然の恵みです。小三ツ星と三ツ星は調理用ナベです。ベテルギウスは火になります。

いったんナベだと思うと、周りの微光星がふきこぼれるお湯のように見えてくるから不思議です。

現地で買った星の本によると、ベテルギウス-シリウス-プロキオンが夏の三角(Summer Triangle)として載ってたりするのも面白いです。

 

大小マゼランを入れるために縦構図でも撮ってみました。

 

隣のクレーターでシリウスをレーザーポインターで説明していました。

 

ツアー中、自由に飲めるポットから出てくるのは緑茶でした。

ホットチョコレートかコーヒーを期待してましたが、これはこれでおいしかったです。

日本人だけのツアーですしね。

 

あっという間の75分で別れ際に、覚えてはいないだろうけれど9年前に小澤さんに夜昼夜3回ガイドしてもらったことよろしく伝えてほしいとお願いしました。

するとわざわざ翌日22時 Summit Experience の出発場所で小澤さんが待っていてくださいました。懐かしい再会でした。9年前には考えられなかったほど立派な建物もできて観望ツアーもスタッフも拡充して感慨深いものがありました。