彼は言う
彼の父は彼の成人を待たずに自殺した
長寿家系の私はあまり死を意識しない
ただ死んだように生きるのは御免だ。
生きてる実感がない人生も最悪
生きるために死がある
私は思う。
自分はもう若くないし、夢を語る歳でもない。
だけど今より先の未来は皆平等にある。
32歳まで何の取り柄もなく、普通の専業主婦だった私だが、今は何とか自立している。
未来に向けて今を生きている。
彼は私の社長だが友人でもある。
未来は二人が頑張った分だけ切り開く事が出来る
だから寝ないで働いたりもするけど、そこまで信じ合えるのは、自分たちにはそれしか這い上がれる場所がないからだ
人生や未来、今ある全てを共有しているからこそ愛してしまったのではないかと思う。
他に変われる人などいるわけない。
愛だけを交わしているのではないから
私が独立するまで情念がおさまることはない。