「奇跡の軌跡」



ぼくらが歩んできた道
それは奇跡の軌跡


ぼくらが生きていること
ぼくらがここに在ること
ぼくらが死ぬこと
その全てがすごい奇跡なんだ


だからさ
そんなに無理して
奇跡を起こそうとしなくても
常に奇跡は起きているんだよ


君が今ここに在ること
今から百年さかのぼって計算したらさ
どんな天文学的な答えがでるんだろうね?


それはきっと
宝くじが当たる確立よりずっと低いはずだ


だからもっと自信を持って歩いて行こう
君がたった一歩、足を踏み出すこと
それさえもすごい奇跡なんだから


「君にしか」



そんなにさ
無理することも
背伸びすることも
必要ないよ
君は君に出来ることをすればいいんだ


もっと自信を持って
君が出来ること……
それは君にしか出来ないことなんだから


だってほら
ぼくには君の友達や家族を笑顔には出来ない
総理大臣にだって出来やしない
でも君なら簡単だ
君が楽しそうに笑っているだけで
君の大切な人達は笑顔になれる


だから一番大切なのは
努力することでも頑張ることでもない
君が君らしく
笑顔でいることなんだ

「運命」



ああ……
世界はすでに手遅れだ
もう全ては終わったこと
だって人は過去の中を生きている
未来は遥かに遠く
現在にさえこの手は届かない
あらゆるものが一足遅れでやってくる


時は今を留めておくことは出来ず
今だったものもすでに過去に至る


音や光もそうだ
耳や目に届いたそれは
全て過去のものにすぎない


心すらも……
心は記憶によって作られる
記憶は過去そのものだ


ああ……
もうすでに終わっている
ぼくに至る前に全てはもう完結している
世界はすでに手遅れだ
ああ……
これこそが運命と呼ばれるものか