JACIM（奇跡講座学習者支援サイト）に11/21付で新しい更新が行われています。
一つはQ＆A【質問】No.105 「もう、ここには居たくない」
この質問を読んでいて、わたしも日々赦しを実践しながら、何度も何度も心の深みから浮上してくる自我の数々に辟易したり、一生やり続ける実践だとわかっていても気が遠くなるように感じることもあることを思い出しました。
昔の知人が、何度も何度も「帰りたい・・・」と思う、と話してくれたことも思い出しました。
それは今思えば、本当の自分を思い出したい。この夢から目覚めたい。ほんとうの故郷に還りたいということだったのだな、と思います。
このQ&Aでは、聖霊やイエスがどんなにやさしく、丁寧にわたしたちを故郷に連れ帰ろうとしてくれているのか。そのために、世界を違った方法で見ることを教えてくれているということを思い出させてくれます。
決断の主体としての自分自身の力を思い出し、今ここで決断し直していく。
そういう底力のような、意志の力を育て培っていくのもコースの大切な学びの一つであると思います。
もう一つはJQA#16: 「愛のコース」という本についてです。
「愛のコース（原題：A Course of Love）」という本は少し前につながりのある日本の学習者の間でも話題になっていました。
わたしは奇跡講座を一生かけて取り組んでいける学習体系だと思っていて、それを学び、実践していくのに一生懸命なので、「愛のコース」には興味を抱きませんでした。
一つの学びの道として、カリキュラムとして、体系として、コースの三部作という形で完成されているものに、続編というものが必要だとは思えなかったし、その本がヘレンのような深さと精度で書き取られているのかな？と思い、あえてコースの続編といわなくてもいいのじゃないかな～？と感じたくらいでした。
アメリカでもコースを学んで、その後自分自身の教えや、メソッドを生み出した方はたくさんいます。
「愛と恐れ」を書いたアティテューディナル・ヒーリングのジェラルド・ジャンポルスキーさんや、ビジョン理学のチャック・スペザーノさんとか、最近コース関連の本を二本でも出版したアラン・コーエンさんなどもいます。
おそらくそれは、コースの教えをダイレクトに学ぶことが難しいと感じる層にむけてのものだったり、コースを学べるようになるための前段階の学びとしても考えることもできるとも感じます。
実際に、コースのシェア会を行っていて感じるのは、自我の抵抗が強くて、なかなかコースを実際に学ぼう、という気持ちにならない場合が多いということです。
それはもちろんそれでよくて、すべての人がこーすをまなばなければならないわけではないし、コースだけしか目覚めるための道がないわけでもないし、今から1年後、5年後10年後にコースを学び始めるかもしれなかったりするわけです。
わたし自身はコースにたどり着いて学びはじめるまでに20年かかりました。
その間の20年はいろいろな教えや学びを転々としながらも、そこで学べることや実践に取り組んでいて、それらがあったからこそ、コースを学んでいくことができるのだと思っています。
学びはじめれば、一生学び続けることのできる強度、真理、実践がコースにはあって、学び実践するにつれて、深い理解や癒しが起き、どんどん知覚が修正されて、愛や平安や幸せが心によみがえっていきます。
聖霊という内なる教師に導かれて、家路をたどる道は深まる一方です。
わたしは学びの道を歩んでいくための教えを求める旅は、コースに出会うことでおそらく終わったと感じています。
コースには独自のゆるぎない理論体系とカリキュラムがあって、それと違うことを提示するときに、あえて「コース」だという必要はなくて、別の呼び名を使えばいいだけなのだと思うのです。
「愛のコース」はまだ日本語に翻訳されていませんが、出版されてもわたしはそれをコースの一部、または続編として読むことはないだろうと思います。
「愛のコース」という本自体を否定したりジャッジしているわけではなく、わたしにとってはコースの学習に役立つという風には感じないということです。
惹かれて読んでみたい方は読んでみればいいのだし、それが自分の人生に役に立つとすればそれはそれで素晴らしいことだと思います。
今回のJACIMの回答もわたしのはとても深く共感、納得できるものでした。
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