母が離檀した


昨夕の母の電話


『寺から来年の檀家料¥15000を納めるよう手紙が来た。

今回は払うけど次は断ろうと思う。


来年中に墓仕舞いして

自分は住まい近くの共同墓地など

管理不要なところに入るつもり。


パパの7回忌も終わったし

自分で管理をするのを終わりにしたい。

どう思うか?』


と、いう内容


ここ数年この檀家料を払うたびに

母がぼやいていた


私が代わりに払う提案をしても

もう嫁に出た人だからと断られていた


少ない年金から払う¥15000

経済的に負担なだけでなく

寺との関係を繋ぐ重い鎖


いつまで続けるのか

どうやって切るのか


今回限り…といいながら

終わるキッカケに悩んでいた母


「来年と言わず今年終わらせてはどうか。

さっさと終わらせてスッキリしたら?」

と返事をした


こんな世情だし

今は元気だけども母は後期高齢者だし

家族は嫁に出た私だけだし


墓も寺も

住まいとは県をまたぎ遠く離れて

この2年以上お参りできてない


墓は市営で

その寺が管理してるわけじゃない


父の7回忌が過ぎて

法事関連は 

もう13回忌までなくて

…というか 

母の気力や体力的に

お寺さんを呼んでまではやらない予定


故人を偲ぶのは

毎日心の中でしてるから

行事としてしなくても

多分バチはあたらないと思っている


寺と檀家の関係は

今や檀家料の支払いの時だけ


だったら

もういいんじゃないか?


その¥15000で

父や先祖に直接何かしたいと思わないか?

来年の墓仕舞いの時に

1日でも多く墓に通って別れを伝えるとか

そのための宿泊費交通費、お供えなど

納得いく使い方にあてないか?


寺は檀家料が1件分なくなって

収入減になるだろうけど


神や仏のために

信者を苦しめるのは本望ではないはず


強く引き留められたりしないと思う

言いにくいなら私が電話するよ


そう話して

母も決意したようで

電話を切った




そして今朝のメール




早々に電話して

たまたま住職が出てくれて

離檀を伝えたそう


少し残念そうに

「そうですか、

お大事になさってください」

と言われて終了


いつもなら

事務係の住職の母親が電話に出るので

引き留められたり

手続き的な事を説明されたりすると思っていたが

電話に出た住職はアッサリしてた笑と

脱力した様子


調べると

離檀料が必要な場合もあるらしいが

今回は無さそう


…というか

こちらから離檀料の質問をすれば

いつものように「お気持ち程度で」とボンヤリ請求されるだろうから黙っていた、とも笑



何年もぐずぐずしていたのを

自分で片付けた達成感で清々しいと言う


よかった!!


私自身も重い気持ちでいた


母に任せて気の毒だったかも…

うまい伝え方がわからず気が重いから

相談していたのに…


私が電話するから!と言わなかった事を

夜になって後悔して

娘と夫が出掛けたら母に電話しようと思っていたところにメール


私もサッパリした


終活だから!と

どんどん身軽になっていく母


でも

生き急いでいるようにも感じる


身の周りの片付けに勤しむだけでなく

もっと毎日を楽しんでもいいのに


その元気があれば

まだ新しいことも出来るのに


複雑な気持ちだ