太一との5年半

派遣の仕事が　しばらく途絶えた夏の日
太一はお父さんの紹介で　土木作業員になることになりました。
そんな会社に知り合いがあったなら　もっと早くから　紹介すればよかったのにと思ったけど　まあ　ちょうど　人手不足のタイミングがあったのかなとも　思いました。
今まで　派遣バイトも女の人の中で　女の人達と一緒にやるような仕事が　おおかったので　いきなり肉体労働なんて　どうなんだろうっても思ったけど　私としては　浮気の心配もなく　いいとこだと　安心しました。
ただ　そこは　男の世界。
太一にとっては　かなり過酷なものだったようでした。
自分の父親の仕事関係の繋がりだったのて　簡単にもやめられないし
でも　相変わらず太一は　単に　そこの建築会社の親会社に勤めていて　現場監督を任されている父親をまるで　役員か社長か何かみたいに　勘違いしていて　何かあれば　「親父に言いつける」と言っていました。
そこで　3年
二日酔いで休んだりしながらも　なんとか働いていました。

太一との5年半

武部と切れてから　太一は派遣で働く事になり　派遣会社の紹介を受けて　転々と仕事をしました。
行く所行く所　話して教えるのは　女のことばかり　いかに　自分は目をつけられているか　自分はモテモテか　そんな事ばかり　話していました。
そんな派遣生活も　時がたてば　契約満了になり　辞めることになりました。